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認知症の親が家にいない|久留米で最初の30分にすること

認知症の親が家におらず、近所や普段の立ち寄り先を短時間確認しても見つからない場合は、「そのうち帰るだろう」と家族だけで探し続けず、早めに警察へ連絡してください。連絡時には、最近の顔写真、服装、靴、持ち物、出発したと思われる時刻、よく行く場所を伝えます。

久留米市には、行方不明時の発見・保護を支援する「久留米市高齢者等SOSネットワーク」と、GPS等の位置情報検索サービス導入時の初期費用を対象とする補助制度があります。ただし、いずれも行方不明になってから初めて準備するのではなく、平時の事前登録・事前申請が重要です。

この記事では、認知症の親が見当たらない時の最初の行動と、発見後に家族が整えたい再発防止策を整理します。

0~10分で確認する場所

まず、自宅内と敷地内を確認します。認知症がある人は、家族が想定しない場所で休んでいたり、探し物をしていたりすることがあります。

  • 寝室、トイレ、浴室、押し入れ
  • ベランダ、庭、物置、車庫
  • 建物の階段、廊下、共用スペース
  • 自家用車の中
  • 近所のごみ集積所や郵便受け

家族が複数いる場合は、全員で同じ場所を探さず、自宅内、近所、連絡担当に役割を分けます。

持ち出された物を確認する

普段使っている靴、財布、杖、帽子、自転車、交通系ICカード、携帯電話などが残っているか確認します。なくなっている物から、移動方法や目的地を推測できる場合があります。

ただし、推測だけで捜索範囲を限定しないでください。「財布がないから買い物だろう」と決めつけず、警察へ分かっている事実を伝えます。

よく行く場所へ連絡する

近所の店、以前住んでいた家、勤務先、病院、駅、バス停、親しい人の家など、本人になじみのある場所を確認します。久留米市の高齢者あんしん登録制度の申請書でも、過去の住居やなじみの場所を登録する欄が設けられています。

見つからない時は早めに警察へ

認知症による行方不明では、時間の経過とともに移動範囲が広がり、交通事故、転倒、脱水、低体温などの危険が高まります。家族だけで長時間探し続けることは避けてください。

警察へ連絡する時は、次の情報をまとめます。

項目伝える内容
本人情報氏名、年齢、住所、身長、体格
顔・外見最近の顔写真、髪型、眼鏡、特徴
服装上着、ズボン、靴、帽子、バッグ
時間最後に姿を確認した時刻、外出に気づいた時刻
移動手段徒歩、自転車、自動車、バス、電車
行き先よく行く店、以前の住居、病院、駅
健康状態認知症、持病、薬、歩行状態、会話の可否
持ち物財布、携帯電話、交通系ICカード、杖

最近の写真がスマートフォンにない場合に備え、正面から撮影した写真を定期的に更新しておきましょう。服装も、外出前の姿が分かる写真があると情報共有に役立ちます。

家族で探す時の注意

警察へ連絡した後、家族が周辺を探す場合も、連絡担当者を一人残します。本人が自宅へ戻った時、警察から連絡が来た時に誰も対応できない状態を避けるためです。

車で探す場合は、運転者がスマートフォンを操作しないようにします。用水路、河川、踏切、交通量の多い道路など危険な場所は、無理に家族だけで入らず警察へ伝えてください。

SNSで情報を公開する場合は、本人の氏名、住所、病気などの個人情報が広く残る可能性があります。警察やSOSネットワークと相談し、公開する情報の範囲を慎重に決めます。

久留米市高齢者等SOSネットワーク

久留米市高齢者等SOSネットワークは、行方不明等により事故に遭う恐れがある高齢者等の速やかな発見・保護や、家族への相談支援を目的とする仕組みです。久留米警察署、福岡県保健福祉環境事務所、久留米市などが連携しています。

行方不明者届が警察へ出された場合、構成団体との連携や、福岡県の防災メール「まもるくん」などを通じて発見・保護に取り組むと案内されています。

高齢者あんしん登録制度

久留米市の申請書では、本人の連絡先、緊急連絡先、なじみの場所、過去の行方不明状況、会話の状態、要介護度、かかりつけ医などを事前登録します。

登録していても、行方不明時には警察への届出が必要です。登録しただけで自動的に捜索が始まる仕組みではありません。また、住所、連絡先、本人状態が変わった場合は登録内容の変更が必要です。

GPS等の位置情報検索サービス補助

久留米市は、認知症などにより行方不明になる恐れがある高齢者等を介護する家族に対し、GPS等の位置情報検索サービスの利用開始に必要な初期費用を助成しています。

公式ページでは、補助対象経費として機器代金、付属品代、新規加入料、契約事務手数料等が示され、補助上限は28,000円と案内されています。月額利用料や上限を超える費用は別途確認が必要です。

重要なのは、契約や機器購入の前に補助金交付決定を受ける必要があることです。先に購入すると補助対象にならない可能性があります。また、携帯電話やスマートフォンは補助要件のGPS機器に含まれないと案内されています。

SOSネットワークとGPSの違い

対策主な役割利用前の準備限界
SOSネットワーク関係機関・協力団体との情報共有あんしん登録、写真や本人情報の整理警察への届出が必要。発見を保証する制度ではない
GPS等機器による位置情報の確認機器選定、契約前の補助申請充電切れ、未携帯、通信圏外などでは確認できない
家族の見守り日常の変化や外出傾向を把握連絡ルール、近隣との関係づくり家族だけで常時見守ることは難しい
介護サービス日中活動、訪問、生活支援ケアマネ等への相談利用時間外の行動をすべて防ぐものではない

一つの対策だけで行方不明を完全に防ぐことはできません。本人が持ちやすいGPS、衣服や靴への連絡先表示、デイサービス、訪問介護、近隣の協力などを組み合わせます。

発見後に確認すること

本人が見つかった時は、安心してすぐ帰宅させる前に、けが、脱水、体温、意識状態を確認します。転倒や頭部打撲が疑われる、会話が普段と違う、ぐったりしている場合は、医療機関や救急相談へつなげます。

本人を強く叱ると、外出した理由や困っていたことを話しにくくなります。「見つかってよかった」と安全を確保し、落ち着いてから経路や目的を確認しましょう。

再発防止の振り返り

  • 外出した時間帯ときっかけ
  • 本人が向かおうとした場所
  • 玄関や門の状況
  • 睡眠、排せつ、空腹、不安などの変化
  • 家族が不在になる時間
  • デイサービス等の利用がない曜日
  • 写真、連絡先、登録情報の更新状況

「鍵を増やせば解決する」と考えるのではなく、本人が外へ出た理由と生活上の不安を整理します。過度な行動制限にならないよう、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。

よくある質問

何時間待ってから警察へ連絡すればよいですか?

一定時間待つ必要はありません。近所や普段の立ち寄り先を短時間確認しても見つからない場合は、早めに警察へ連絡してください。

SOSネットワークへ登録していれば警察への連絡は不要ですか?

不要にはなりません。行方不明者届が警察へ出された後、登録情報を活用した連携が行われます。

本人を見つけた時、叱った方がよいですか?

いいえ、叱らないでください。まず交通事故、転倒、けが、脱水などの危険がないかを確認し、「見つかってよかった」「一緒に帰りましょう」と短く穏やかに声をかけます。外出した理由をその場で問い詰めたり、間違いを責めたりすると、不安や混乱を強めるおそれがあります。

安全な場所へ移動して本人が落ち着いてから、どこへ行こうとしていたのか、空腹、排せつ、不安、いつもの習慣などのきっかけを確認し、ケアマネジャー等と再発防止策を検討してください。

GPS補助は行方不明になった後でも申請できますか?

補助は位置情報検索サービスの利用開始に必要な初期費用が対象で、契約・購入前の申請が必要です。緊急発生後に購入する前も、まず久留米市へ確認してください。

施設へ入居すれば行方不明の心配はなくなりますか?

施設でも本人の状態や行動に応じた支援が必要です。入居だけで危険がなくなるとは限らないため、認知症症状、外出傾向、見守り方法を事前に共有します。

まとめ

認知症の親が見当たらない時は、自宅内と近所を短時間確認し、見つからなければ早めに警察へ連絡します。最近の顔写真、服装、靴、持ち物、発見できなくなった時刻、なじみの場所を伝えられるようにしてください。

久留米市のSOSネットワークとGPS補助は、行方不明への備えとなる制度です。ただし、登録や申請だけで発見を保証するものではありません。家族、警察、地域、介護サービスを組み合わせ、本人の尊厳にも配慮した見守り体制を整えましょう。

ご相談ください

認知症の症状や外出への不安、ご家族の見守り負担をお聞きし、地域包括支援センター、ケアマネジャー、公的制度へ確認する内容を整理します。行方不明が発生している最中は、当社への相談より警察への連絡を優先してください。

確認が必要な事項

  • SOSネットワークの登録方法、情報共有範囲、申請様式は久留米市へ確認してください。
  • GPS補助の金額、対象機器、対象者、申請書類は変更される可能性があります。
  • 警察・消防への緊急連絡を、家族や民間サービスへの連絡で代替することはできません。

関連ページ

参考ページ

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