この記事の目次
  1. 親の状態から選ぶ早見表
  2. 社会参加が介護予防で大切とされる理由
    1. 社会参加でできること・できないこと
  3. 久留米市で検討できる主な活動
    1. 1. 元気つづける「通いの場」
    2. 2. 老人クラブ
    3. 3. よかよか介護ボランティア
    4. 4. 久留米市シルバー人材センター
  4. 活動探しより相談を優先したいサイン
  5. 本人が嫌がるときの進め方
    1. 声かけの例
  6. 相談前チェックリスト
    1. 本人の状態
    2. 本人の希望
    3. 移動と家族の支援
  7. よくある質問
    1. 要支援・要介護認定を受けていても社会参加できますか
    2. もの忘れがあっても地域活動に参加できますか
    3. 家族だけで相談してもよいですか
    4. 通いの場には送迎がありますか
    5. 社会参加を始めれば介護予防になりますか
  8. まとめ
  9. 活動の申込先と介護の相談先

久留米市で高齢の親が家にこもりがちになったときは、外出を急かすより、本人の体調と希望に合う入口を一つ選ぶことが大切です。元気で交流を増やしたいなら「通いの場」や老人クラブ、経験を生かして役割を持ちたいなら介護ボランティアやシルバー人材センターが候補になります。

一方、転倒、服薬ミス、道迷い、食事量の低下など生活上の心配がある場合は、活動探しより先に地域包括支援センターやかかりつけ医へ相談しましょう。社会参加は介護予防を考える一つの要素ですが、参加だけで病気や要介護状態を防げると約束されるものではありません。

親の状態から選ぶ早見表

親御さんの様子・希望最初の候補最初の連絡先家族が確認すること
元気だが外出や会話が減った通いの場、老人クラブ久留米市長寿支援課、久留米市シニアクラブ連合会活動内容、開催日、参加費、見学の可否、移動方法
人の役に立ちたい、経験を生かしたいよかよか介護ボランティア久留米市介護福祉サービス事業者協議会年齢・認定要件、説明会、活動場所、活動内容
無理のない範囲で仕事をしたい久留米市シルバー人材センター同センター入会手続き、会費、希望する仕事、就業条件
もの忘れや介護も心配地域包括支援センター居住校区を担当するセンター生活上の困りごと、介護認定、通院・服薬、家族の負担
外出自体が難しくなった医療・介護・訪問相談を含めて整理かかりつけ医、地域包括支援センター急な体調変化の有無、安全に移動できるか

活動の日程、参加費、定員、募集状況は団体ごとに異なります。古いチラシや口コミだけで決めず、参加前に公式ページまたは主催者へ確認してください。

社会参加が介護予防で大切とされる理由

厚生労働省は介護予防を、要介護状態になることをできる限り防ぐ・遅らせることに加え、要介護状態にあっても悪化をできる限り防ぐ考え方として説明しています。運動だけを見るのではなく、日常生活の活動性を高め、家庭や社会への参加、生きがい、生活の質につなげる視点が含まれます。

地域の集まりに出ると、着替える、時間に合わせて準備する、会場まで移動する、人と話すといった複数の行動が生まれます。ただし、効果には個人差があります。体調が悪い日に無理をする、本人が強く嫌がる活動へ連れて行く、医療や介護が必要な状態を活動だけで解決しようとすることは避けましょう。

社会参加でできること・できないこと

できることできないこと
外出、会話、趣味、役割を持つきっかけをつくる病気の診断や治療を行う
地域とのつながりを保つ認知症や要介護状態を確実に防ぐ
生活リズムを整える一助にする介護サービスと同じ見守り・介助を提供する
本人の得意なことを生かすすべての活動で送迎や付き添いを受ける

久留米市で検討できる主な活動

1. 元気つづける「通いの場」

久留米市の「通いの場」は、地域住民が主体となり、体操、趣味、茶話会、会食、生涯学習、農作業、多世代交流などに取り組む場です。市は、公開に同意した登録団体の一覧を掲載しています。

ここで注意したいのは、65歳以上の久留米市民5人以上、月1回以上の活動などは、市の登録制度に申請する「団体側」の条件だという点です。個々の参加者の条件、参加費、開催日時、初回見学の可否は団体ごとに異なるため、一覧を見たあと主催者へ確認します。

市の一覧には、登録団体のうち公開に同意した団体だけが掲載されています。一覧にない活動が存在しないという意味ではありません。

2. 老人クラブ

老人クラブは、おおむね60歳以上の方で構成される地域の自主的な活動グループです。久留米市の公式案内では、仲間づくり、健康づくり、児童の見守り、清掃など、地域ごとに幅広い活動が行われています。

久留米市シニアクラブ連合会の公式情報では、2026年4月時点で221クラブ、会員11,957人です。人数は今後変わるため、参加できる地域のクラブと最新状況は同連合会へ確認してください。

活動内容や会費、参加方法はクラブごとに異なります。「体操には興味がないが、清掃や見守りなら参加したい」など、本人が続けやすい内容を具体的に伝えると相談しやすくなります。

3. よかよか介護ボランティア

久留米市の「よかよか介護ボランティア」は、市から指定を受けた介護保険施設などで、話し相手、見守り、行事の手伝い、レクリエーションの補助などを行う制度です。2026年度の対象は、久留米市内に住所がある65歳以上で、要支援・要介護認定を受けていない方です。登録には事前説明会への参加が必要です。

2026年7月31日時点で、今後の説明会は次の日程が公式ページに掲載されています。

日程時間会場定員
2026年9月30日(水曜日)14時から15時道の駅くるめ 地域交流室先着10人
2026年12月17日(木曜日)14時から15時みんくる セミナー室1先着10人
2027年3月17日(水曜日)14時から15時筑邦市民センター 会議室A先着10人

1時間までの活動につき1ポイント、1日最大2ポイントが付与されます。1活動期間は10月1日から翌年9月30日までです。

10ポイント以上は所定の期間に1ポイント100円として奨励金への交換または寄付ができますが、交換上限や介護保険料の納付状況など条件があります。日程・定員・交換条件は申込前に公式ページで再確認してください。

なお、市公式ページから確認できる受入施設一覧は2024年9月20日時点の資料です。希望する施設が現在も受け入れているとは限らないため、登録後の活動先と受入状況は事業者協議会へ確認してください。

4. 久留米市シルバー人材センター

「地域で役割を持ちたい」「経験や技能を生かして無理のない範囲で働きたい」という方には、久留米市シルバー人材センターも選択肢です。センターは、臨時的・短期的または軽易な仕事を会員へ提供し、ボランティアを含む社会参加にも取り組んでいます。

会員登録は、来所、説明、入会希望者説明会、書類提出、会費納入などの手順で進みます。希望すれば必ず仕事が紹介されるわけではありません。現在の健康状態、移動手段、希望する仕事、就業条件を伝え、最新の募集状況を確認してください。

活動探しより相談を優先したいサイン

次のような変化がある場合、単に「外へ出れば元気になる」と考えず、地域包括支援センターやかかりつけ医へ相談します。

  • ここ数週間で急に外出しなくなった
  • 転倒、息切れ、痛み、強い疲れがある
  • 服薬ミス、火の消し忘れ、道迷いが増えた
  • 食事量や体重が減った、身だしなみが変わった
  • お金や契約の管理が難しくなった
  • 家族の付き添い・見守り負担が大きい

急な意識障害、胸の痛み、呼吸困難など緊急性が疑われる場合は、地域活動の相談ではなく救急要請を含む適切な医療対応を優先してください。

久留米市には、居住校区ごとに担当する地域包括支援センターがあります。保健師等、主任ケアマネジャー、社会福祉士などが連携し、高齢者の生活、介護、福祉、権利擁護に関する相談を受けています。

本人が嫌がるときの進め方

「介護予防のために行こう」と説得するより、本人が大切にしてきたことから候補を選びます。

声かけの例

  • 園芸が好きな方へ:「花を育てている集まりがあるみたい。見学だけしてみる?」
  • 人に教えるのが得意な方へ:「昔の仕事の経験を生かせる活動があるか聞いてみようか」
  • 大人数が苦手な方へ:「少人数か、短い時間だけ参加できる場所を探そう」
  • 外出に不安がある方へ:「最初は一緒に行って、合わなければ別の方法を考えよう」

参加しないという選択も尊重します。ただし、本人が希望を言いにくい、生活上の危険がある、家族だけでは判断できない場合は、家族だけで地域包括支援センターへ相談して構いません。

相談前チェックリスト

本人の状態

確認内容
年齢、住所、居住校区を確認した
介護認定の有無と介護度を確認した
通院先、服薬、最近の体調変化を整理した
杖や歩行器の使用、転倒歴、外出時の介助を確認した
もの忘れ、道迷い、火や金銭管理の心配を整理した

本人の希望

確認内容
本人が好きだったこと、得意なことを書き出した
交流、趣味、ボランティア、仕事のどれを望むか聞いた
大人数と少人数のどちらが過ごしやすいか確認した
見学だけ、短時間など受け入れやすい方法を考えた

移動と家族の支援

確認内容
会場までの距離、交通手段、所要時間を確認した
送迎や付き添いの有無を主催者へ確認する
家族が付き添える曜日と頻度を整理した
活動日、休止日、参加費、持ち物を最新情報で確認する

よくある質問

要支援・要介護認定を受けていても社会参加できますか

社会参加はできますが、制度ごとに参加条件が異なります。例えば、よかよか介護ボランティアは、要支援・要介護認定を受けていない65歳以上の久留米市民が対象です。通いの場などは団体ごとに条件を確認し、介助が必要な方はケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。

もの忘れがあっても地域活動に参加できますか

参加できる場合がありますが、安全面の確認が先です。道迷い、服薬ミス、火の不始末などがある場合は、本人だけで参加させず、地域包括支援センターやかかりつけ医へ相談してください。付き添いの可否や団体の受け入れ範囲も個別確認が必要です。

家族だけで相談してもよいですか

家族だけでも地域包括支援センターへ相談できます。本人が外出や相談を嫌がるときは、家族が生活状況と困りごとを整理して先に相談すると、声のかけ方や利用できる支援を検討しやすくなります。

通いの場には送迎がありますか

送迎の有無は団体ごとに異なります。市の団体一覧に活動場所が掲載されていても、送迎があるとは限りません。徒歩、公共交通、家族の送迎を含め、継続して通える方法を参加前に確認してください。

社会参加を始めれば介護予防になりますか

社会参加は介護予防を考える一つの要素ですが、効果を保証するものではありません。運動、栄養、口腔、持病の管理、生活環境なども関係します。体調や生活機能に不安がある場合は、医療・介護の相談と並行して考えましょう。

まとめ

久留米市で高齢の親に合う社会参加を探すときは、年齢だけで決めず、本人の体調、希望、移動方法、必要な見守りを確認します。交流を増やしたい方は通いの場や老人クラブ、役割を持ちたい方はよかよか介護ボランティア、働きたい方はシルバー人材センターが主な候補です。

転倒や服薬ミス、道迷いなどがある場合は、活動探しより先に地域包括支援センターやかかりつけ医へ相談してください。本人に合わない場へ無理に参加させるのではなく、見学や短時間の参加から相性を確かめることが大切です。

活動の申込先と介護の相談先

地域活動の募集状況や制度の条件は、各公式窓口へお問い合わせください。

親御さんの外出減少に加えて、入浴、食事、服薬、認知症、家族の介護負担なども心配な方は、地域包括支援センターまたは担当のケアマネジャーへ相談します。住まいの見直しまで必要な場合は、施設探しの無料相談で選択肢を整理できます。

情報確認日:2026年7月31日。久留米市、厚生労働省、久留米市シルバー人材センターの公式情報を参照しています。

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