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市役所を名乗る相手からATM操作を求められたら、まず通話を終えます。ATMへ行かず、送金もしません。相手が告げた番号へは折り返しません。公表された連絡先から確認してください。
久留米市の「給付金をかたった詐欺等にご注意ください。」(2026年8月26日確認)は、給付金に関して「今すぐ手続きが必要」などと言われても、いったん電話を切り、最寄りの警察署または警察相談専用電話#9110へ相談するよう案内しています。
家族が最初に確かめるのは、いま通話中か、情報を渡したか、銀行口座へ振り込んだかです。段階により連絡先を分けます。
送金前なら止めてください。
給付金を名目とする連絡で、市が求めない五つのこと
久留米市は、給付金の手続きについて、次の行為を電話やSNS、メールで求めることは決してないと明記しています。
- ATMを操作させる
- 給付金を受け取るための手数料や振込を求める
- 銀行口座番号やクレジットカード等の暗証番号を聞く
- マイナンバーカードの画像を送信させる
- 給付金を理由にWebサイトやLINEなどのSNSへ誘導し、手続きをさせる
市から申請内容の確認連絡が来る場合はあります。ただし、その連絡でも上の五つを求めることはありません。市役所を名乗ったかどうかだけで判断せず、求められた操作の内容を見ます。
通話中・情報提供後・銀行振込後で連絡先を分ける
急ぐ順番を決めます。
| 現在の状況 | 最初の行動 | 公的な確認・連絡先 |
|---|---|---|
| 給付金を理由にATM操作、手数料、暗証番号等を求められ、まだ応じていない | 電話を切り、操作や支払いを止める | 最寄りの警察署または#9110 |
| 銀行・ネットバンキングのID、パスワード、暗証番号、ワンタイムパスワードなどを伝えた | その金融機関の公式窓口へ直ちに連絡し、同じパスワードを使うサービスも変更する | 本人が利用する金融機関、最寄りの警察署または#9110 |
| クレジットカード番号やセキュリティコードなどを伝えた | カード会社の公式窓口へ直ちに連絡し、利用明細を確認する | カード発行会社、最寄りの警察署または#9110 |
| マイナンバーカードの画像を送った | それ以上の送信を止め、画像を送った経緯を整理する | 最寄りの警察署または#9110、マイナンバー総合フリーダイヤル |
| 相手が指定した銀行口座へ振り込んだ | 警察と振込先の金融機関へ連絡する | 最寄りの警察署または#9110、振込先金融機関 |
| 事件・事故として緊急の対応が必要 | 110番へ通報する | 110番 |
役割は別です。#9110は、緊急ではない警察への相談に使う番号です。警察庁「ご意見・ご要望」(2026年8月26日確認)の区分では、事件や事故の通報は110番、生活の安全に関する緊急でない相談は最寄りの警察署または#9110です。
銀行振込後は、#9110へ相談するだけで終わりません。金融庁「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」(2026年8月26日確認)は、警察と振込先の金融機関への連絡を案内しています。
情報を渡しただけで、まだ不正送金や不正利用が見つかっていない場合も、被害が表面化するまで待ちません。警察庁「フィッシング対策」は、不正送金では金融機関、カードの不正利用ではカード会社など、被害に関係するサービス提供会社への相談を案内しています。IDやパスワードを入力した場合は、同じ組み合わせを使う全サービスで速やかに変更します。
カード情報はカード発行会社へ連絡します。消費者庁「クレジットカードの不正利用にご注意ください!」も、身に覚えのない請求を見つけたら、すぐにカード会社へ連絡するよう呼びかけています。
マイナンバーカードの画像を送った場合は、銀行やカード会社とは対応先が異なります。まず警察へ相談し、マイナンバーカード総合サイトのマイナンバー総合フリーダイヤル `0120-95-0178` で必要な対応を確認してください。
市役所を名乗る相手からATM操作を求められたら
市役所職員を名乗る相手から、給付金の受取手続きとしてATMへ行くよう求められ、まだ送金していないとします。久留米市が求めない行為に当たるため、通話を切り、ATM操作と支払いを止めます。市は、給付金の受け取りに手数料は一切かからないとも明記しています。
相手が示した部署名や番号だけで、電話の真偽を確認しないでください。久留米市の公式サイトで連絡先を調べ直します。不審な給付金電話として、最寄りの警察署または#9110へ相談する段階です。
相手の銀行口座へ振り込んだあとなら
相手が指定した預金口座へ、すでに振り込んだとします。家族は本人を責めるより、警察と振込先金融機関への連絡を進めてください。金融庁は、振込先口座に残る資金が支払いの原資となる制度を案内しています。
ただし、被害額の全額が支払われるとは限りません。支払いが行われない場合もあります。返金の可否や金額を家族で判断せず、警察と振込先金融機関へ状況を伝え、それぞれの案内に従います。銀行振込以外の方法で支払った場合は、その支払方法を警察へ伝えて相談してください。
2024年と2025年の件数・被害額を一緒に見る
久留米市内の被害は、件数と金額を分けずに確認します。市が公表する2024年と2025年の数値は次のとおりです。
| 被害区分 | 2024年の件数 | 2024年の被害額 | 2025年の件数 | 2025年の被害額 |
|---|---|---|---|---|
| ニセ電話詐欺 | 9件 | 2,843万4,000円 | 38件 | 8,520万円 |
| SNS型投資・ロマンス詐欺 | 20件 | 2億1,479万5,000円 | 23件 | 4億9,084万6,000円 |
2025年のニセ電話詐欺は38件、8,520万円で、2024年は9件、2,843万4,000円でした。SNS型投資・ロマンス詐欺は、2025年が23件、4億9,084万6,000円、2024年が20件、2億1,479万5,000円です。
件数だけでは読めません。2025年は、SNS型投資・ロマンス詐欺の件数がニセ電話詐欺より少ない一方、被害額は大きくなっています。固定電話への対策だけでなく、SNSから銀行振込などへ誘導される場面も家族で確認する必要があります。
国際電話を使わない固定電話は着信前に止める
福岡県警察「令和7年中のニセ電話詐欺の認知状況等について」(2026年8月26日確認)によると、2025年に犯行に使われた電話番号のうち、約6割が国際電話でした。これは久留米市だけの割合ではなく、福岡県内の集計です。海外との通話が不要な固定電話では、国際電話の発信・着信を無償で休止するサービスを検討できます。
正式な申込窓口は、国際電話不取扱受付センター(2026年8月26日確認)です。電話番号は `0120-210-364`。Web、電話、申込書の郵送による手続きが案内されています。
対象となる電話番号や契約事業者には条件があります。携帯電話の休止は契約中の携帯電話会社へ相談します。また、着信休止では一部の迷惑電話だけでなく、すべての国際電話着信が止まります。海外にいる家族や仕事先から電話を受ける家庭は、利用状況を確かめてから申し込んでください。
発信休止の申込先は、契約中の電話会社によって異なる場合があります。国際電話不取扱受付センターの公式サイトで対象となる電話番号と契約事業者を確認します。申込自体は無料ですが、紙の申込書を郵送する場合の郵送料は申込者負担です。
家族で決めるのは「切った後の連絡先」
親と共有する内容は短くします。市役所を名乗る電話でも、ATM、手数料、暗証番号、マイナンバーカード画像、WebサイトやSNSでの手続きを求められたら、いったん切る。その後、相手が示した番号ではなく、公表された市の連絡先や最寄りの警察署、#9110で確認します。
銀行口座へ振り込んだ後は、警察と振込先金融機関へ連絡します。緊急の事件・事故は110番です。三つの連絡先を同じ役割で扱わず、現在の段階に合わせて選んでください。



