この記事の目次
  1. 久留米市の高齢者支援制度 早見表
  2. 在宅生活を続けるための支援
    1. 高齢者配食事業
    2. 日常生活用具給付事業
    3. 介護用品支給事業
    4. 食事とおむつ代が同時に重くなった
  3. 見守りと安全を整える支援
    1. 緊急通報システム
    2. 高齢者あんしん登録制度とGPS補助
    3. 独居の母に火の不安が出てきた
  4. 家族の介護負担を支える制度
    1. 家族介護慰労金
    2. 生活支援ショートステイ
    3. 介護者の手術日が決まった
  5. 住まいを整える・住み替える支援
    1. 住宅改造費の助成
    2. 三つの住まい
  6. 外へ出る・人とつながる支援
    1. 一般介護予防事業
    2. いこいの家とシニアクラブ
    3. シルバーおてつだい
  7. どの窓口へ連絡するか
    1. 参照した一次情報

介護保険のサービスは調べた。それでも、紙おむつ代、留守中の見守り、火の不始末、家の段差といった困りごとが残る。そんな家族は少なくありません。

久留米市には、介護保険とは別枠の高齢者支援があります。介護度、世帯の課税状況、同居家族、過去のサービス利用など、制度ごとに条件が違います。

まず早見表で候補を絞りましょう。対象になりそうなら、申請前や購入前に担当課へ確認します。先に契約や工事をすると、助成対象にならない場合があるためです。

久留米市の高齢者支援制度 早見表

以下は、久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」と数値正本を2026年8月22日に照合した一覧です。条件の概要を示しています。最終的な利用可否は久留米市などの窓口が判断します。

制度名使える人の目安内容自己負担・支給額問い合わせ先
高齢者配食事業要介護1以上で、調理が難しい高齢者のみの世帯など昼食・夕食を1人1日2食、週6日以内食事代などは申込時に確認長寿支援課/各総合支所市民福祉課
緊急通報システムおおむね65歳以上で慢性疾患がある人、75歳以上で常時注意が必要な人など緊急時の通報機器を設置非課税世帯は固定電話使用0円・未使用1,100円。課税世帯は600円・1,700円長寿支援課/各総合支所市民福祉課
日常生活用具給付事業自宅で暮らす非課税世帯の一人暮らし高齢者・要援護高齢者電磁調理器、自動消火器、火災警報器を給付負担の有無は申請時に確認長寿支援課/各総合支所市民福祉課
住宅改造費の助成要介護・要支援認定があり、市民税非課税世帯などの条件を満たす人介護保険の住宅改修を使い切った後などに改造費を助成上限30万円。対象外工事と超過分は自己負担介護保険課/各総合支所市民福祉課
介護用品支給事業非課税世帯で要介護3以上、常時おむつを使う人。生活保護世帯は対象外介護用品の給付券を交付月額3,000円。券を超える分は自己負担長寿支援課/各総合支所市民福祉課
家族介護慰労金要介護4以上の人を、介護保険サービスをほとんど使わず在宅介護した家族要件を満たす介護者へ慰労金上限年12万円。長期入院などで減額あり長寿支援課/各総合支所市民福祉課
生活支援ショートステイ家族の冠婚葬祭や入院で、一人の留守番が不安な高齢者。要介護・要支援認定者などは除外条件あり原則30日につき7日以内の短期入所1日2,333円または2,627円。生活保護受給世帯は1,882円長寿支援課/地域包括支援センター/各総合支所市民福祉課
高齢者あんしん登録制度認知症などで行方不明になるおそれがある高齢者情報を事前登録し、発見時の身元確認や家族連絡に活用緊急連絡用シール10枚を無料配布長寿支援課/各総合支所市民福祉課
位置情報検索サービス利用補助金対象となる認知症高齢者等を介護する家族GPS等の導入費を補助上限28,000円。携帯電話・スマートフォンは対象外長寿支援課
養護老人ホーム65歳以上で、環境上・経済上の理由から在宅生活が難しい人市の入所判定を経て入所本人と扶養義務者の負担能力で決定長寿支援課
ケアハウス・軽費老人ホーム60歳以上で、自宅生活に不安があり家族の援助を受けにくい人食事や生活支援のある住まい施設ごとに確認各施設
生活支援ハウスおおむね65歳以上の一人暮らし・夫婦のみ世帯で、在宅生活に不安がある人生活支援のある住まい。入所要件あり申込時に確認長寿支援課
一般介護予防事業おおむね65歳以上。事業ごとの条件を満たす人運動、口の健康、認知機能、ボランティアなど参加費無料。会場費等が別に必要な事業あり長寿支援課
いこいの家・シニアクラブ地域で交流や活動をしたい高齢者などいこいの家28か所。クラブはおおむね60歳以上が自主運営活動や会費は施設・クラブへ確認長寿支援課/シニアクラブ連合会
シルバーおてつだい日常の小さな作業を依頼したい人10分以内、30分以内の短時間作業10分以内100円、30分以内500円久留米市シルバー人材センター

一つの制度で生活全体を支える表ではありません。食事、見守り、住まい、家族の休息を分けて考えます。条件は申請時点の状況で確認されます。

在宅生活を続けるための支援

高齢者配食事業

対象の目安は、要介護1以上で調理が難しい高齢者のみの世帯などです。配達できる回数は、1人1日2食、昼と夕、週6日以内。食事内容や費用は申込時に確認します。

配食だけで栄養や安否の問題がすべて解決するとは限りません。食べ残しが続く、飲み込みにくい、急に痩せたといった変化があれば、医療や介護の相談も必要です。

日常生活用具給付事業

自宅で暮らす非課税世帯の一人暮らし高齢者や要援護高齢者へ、電磁調理器、自動消火器、火災警報器を給付する制度です。対象品目はこの三つです。

購入後の払い戻しだと決めつけないこと。申請時期、設置条件、自己負担の有無を担当課へ聞き、案内を受けてから動きます。

介護用品支給事業

非課税世帯で要介護3以上、常時おむつを使う人が主な対象です。生活保護世帯は対象外。月額3,000円の給付券が交付されます。

対象品や利用方法は、申請前に確認します。制度の詳しい条件は、久留米市の紙おむつ給付で整理した記事です。

食事とおむつ代が同時に重くなった

ここからは、制度の探し方を具体的な例に沿って考えます。要介護3の父を娘が在宅で介護しており、父は常時おむつを使っています。娘が仕事で遅くなる日は夕食の用意も難しく、食費と介護用品代が重なっていました。家族は一つの給付ですべて賄おうとせず、配食と介護用品支給を別々に相談します。

担当課には、父の介護度、世帯の課税状況、調理が難しい理由、おむつの使用状況を伝えます。配食の回数と食事代、給付券の対象品も確認します。二つとも使えるとは限りません。最終的な対象判定は、申請内容を確認した久留米市が制度ごとに行います。

見守りと安全を整える支援

緊急通報システム

対象は年齢だけでは決まりません。慢性疾患、日常的な注意の必要性、障害の程度、一人暮らしなどの要件があります。利用料は、課税状況と固定電話の使用有無による四区分です。

非課税世帯は固定電話使用0円、未使用1,100円。課税世帯は固定電話使用600円、未使用1,700円です。詳しい条件は、久留米市の緊急通報システムで確認できます。

高齢者あんしん登録制度とGPS補助

あんしん登録は、行方不明になるおそれがある高齢者の情報を事前に登録する制度です。登録者には、緊急連絡用のアイロンプリントシールが10枚無料で配られます。

GPS等の導入費には上限28,000円の補助があります。携帯電話とスマートフォンは対象外です。機器の条件と申請時期は、購入や契約の前に長寿支援課への確認が必要です。

登録とGPSは役割が違います。詳しくは、久留米市の認知症GPS補助金へ進んでください。

独居の母に火の不安が出てきた

以下では、説明のために条件を置いて考えます。75歳の母が一人暮らしを続けています。鍋を火にかけたまま別の部屋へ行ったことがあり、娘は電磁調理器と緊急通報システムを同時に思い浮かべました。しかし、年齢だけでどちらも利用できると判断せず、母の課税状況、慢性疾患、固定電話、日常の調理方法を整理します。

市へ相談するときは、火の消し忘れが起きた日時と、母が普段できていることも伝えます。必要なら地域包括支援センターや医療機関への相談も検討します。給付品と通報機器の対象条件は別です。最終的な利用可否は、久留米市が各制度の要件に照らして判断します。

家族の介護負担を支える制度

家族介護慰労金

要介護4以上の人を、介護保険サービスをほとんど使わず在宅で介護した家族が対象候補です。支給対象期間は申請日前の過去1年間で、上限は年12万円です。

30日を超える入院があれば減額されます。住宅改修や福祉用具を除く介護保険サービスの利用日数にも条件があります。詳しくは、久留米市の家族介護慰労金を確認してください。

生活支援ショートステイ

同居家族の冠婚葬祭や入院などで、高齢者を一人にするのが不安なときの短期入所です。原則30日につき7日以内。利用料は施設種別により1日2,333円または2,627円、生活保護受給世帯は1,882円です。

要介護・要支援認定を受けている人、入院加療が必要な人などは除外条件があります。介護保険のショートステイとは別制度です。家族の入院当日に必ず利用できる、という仕組みではありません。

介護者の手術日が決まった

仮に、母と暮らす息子の手術日が決まり、数日間の留守が必要になったとします。母は介護認定を受けていませんが、一人で夜を過ごすことに不安があります。息子は生活支援ショートステイを候補にし、手術日、留守にする期間、母の服薬と移動の状態を早めに窓口へ伝えます。

空室や健康状態によって、希望日に利用できないこともあります。医療機関への入院が必要な状態なら、この制度の対象ではありません。ほかの家族の協力や別の支援も並行して考えます。利用の最終判定は、久留米市が対象要件と本人の状態を確認して行います。

住まいを整える・住み替える支援

住宅改造費の助成

要介護・要支援認定があり、市民税非課税世帯で、介護保険の住宅改修20万円を使い切っている場合などが対象です。助成上限は30万円。老朽部分の補修、新築、増築は対象外です。

工事後の申請では間に合わない可能性があります。見積もりを取る前に、ケアマネジャーや介護保険課へ相談します。

三つの住まい

養護老人ホームは、65歳以上で環境上・経済上の理由から在宅生活が難しい人が対象です。市の老人ホーム入所判定委員会で決まり、費用は本人と扶養義務者の負担能力で決まります。

ケアハウス・軽費老人ホームは、60歳以上で自宅生活に不安があり、家族の援助を受けにくい人が対象。各施設へ直接申し込みます。

生活支援ハウスは、おおむね65歳以上の一人暮らしや夫婦のみの世帯が対象候補です。入所要件をすべて満たす必要があります。三つを同じ「介護施設」として扱わないことが大切です。

外へ出る・人とつながる支援

一般介護予防事業

運動、口の健康、認知機能などを扱う教室があります。市公式ページでは、個人向け事業の利用料を無料と案内しています。募集時期、会場、定員は事業ごとに違います。

よかよか介護ボランティア事業は、要支援・要介護認定を受けていない人が対象です。説明を受けて登録し、活動に応じてポイントが付きます。

いこいの家とシニアクラブ

いこいの家は市内28か所です。シニアクラブは、おおむね60歳以上の人が自主的に運営します。建物を利用することと、クラブへ加入することは別です。

交流の場を詳しく探したい場合は、久留米市で高齢の親が社会参加できる場所は?が参考になります。

シルバーおてつだい

久留米市シルバー人材センターの短時間サービスです。料金は10分以内100円、30分以内500円。依頼内容、対象地域、日時は申込時の確認事項です。

介護保険の訪問介護と同じサービスではありません。身体介護や医療行為を頼めると決めつけず、作業内容を先に伝えます。

どの窓口へ連絡するか

高齢者福祉全般は長寿支援課0942-30-9038、介護予防と生きがい支援は0942-30-9207です。住宅改造や介護保険サービスは介護保険課へ相談します。

総合支所市民福祉課の電話は、田主丸0943-72-2112、北野0942-78-3553、城島0942-62-2112、三潴0942-64-2313です。住んでいる地域と相談内容を伝えてください。

制度名が分からなくても構いません。「食事を作れない」「火が心配」「介護者が入院する」と、困っている場面から話します。窓口が違えば、担当先を確認できます。

参照した一次情報

制度名、対象、金額、問い合わせ先は、久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3030kaigoseido/files/R8koreisyashienpamphlet.pdf.pdf)を2026年8月22日に確認しました。

介護予防事業は、久留米市「介護予防事業」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3070kaigoyobou/03_06_01.html)を同日に確認しています。申請時には最新の案内を再確認してください。

明日やることは一つです。早見表から今の困りごとに近い制度を一つ選び、担当窓口へ電話してください。