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8月の請求書を見て、「先月より高い」と感じたご家族もいるでしょう。「認定の段階が変わっている」。そう気づくこともあります。令和8年(2026年)8月から、介護の自己負担に関わる二つの数字が変わりました。
一つは、施設の食費の基準費用額です。1日1,445円から1,545円になりました。もう一つは、負担限度額認定と高額介護サービス費の所得区分に使う判定額で、年80万9千円から82万6,500円へ上がっています。
100円の上昇だけを見て「全員の食費が同額上がる」と受け取るのは早計です。判定額の変更も、負担が重くなる話ではありません。条件に当てはまる人の負担が軽くなる可能性があります。
何が変わったのか、最初に二つの数字を分ける
| 確認する項目 | 2026年7月まで | 2026年8月から | 主に関係する人 |
|---|---|---|---|
| 食費の基準費用額(1日) | 1,445円 | 1,545円 | 介護保険施設の入所者、ショートステイ利用者 |
| 所得区分の判定額(年額) | 80万9千円 | 82万6,500円 | 負担限度額認定、高額介護サービス費の所得区分を判定される人 |
厚生労働省は、食材料費の上昇などを踏まえ、令和8年8月から食費の基準費用額を引き上げました。久留米市の案内にも記載があります。金額は1日1,545円です。
根拠として確認したのは、次の二つの一次情報です。
- 厚生労働省「令和8年度介護報酬改定の概要」p.5(2026年8月20日確認)
- 久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」p.39・p.40(2026年8月20日確認)
同じ時期に変わったため混同しやすいのですが、1,545円は食費の基準となる金額、82万6,500円は所得区分を分ける境目です。請求書を読むときも、この二つを別々に追います。
食費1,545円は、請求単価そのものとは限らない
基準費用額は、施設で食事を提供する平均的な費用を踏まえて国が定める金額です。実際に支払う食費は、契約で決まります。施設と利用者との契約です。
そのため、8月からすべての請求書に「1日1,545円」と載るとは限りません。順に見る必要があります。契約中の食費単価、食事を取った日数、負担限度額認定の有無です。
この基準費用額が関係する主な介護保険施設は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院です。ショートステイにも関係します。短期入所生活介護と短期入所療養介護です。
対象外の食費もあります。有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなどの食費は、負担限度額認定による補足給付の対象に含まれません。
対象サービスは確認できます。確認先は、次の久留米市公式ページです。
ページの更新日は2026年6月2日です。確認日は2026年8月20日です。
たとえば、施設との契約で8月から食費が1日100円上がり、31日分を利用したという説明のために置いた条件なら、食費の差は月3,100円です。ただし、欠食の扱いや請求単位は契約によって異なります。実際の差額は請求明細で確かめます。
認定証も見ます。負担限度額認定を受けている人は、記載された利用者負担段階と食費の上限を請求書と照らします。
制度の要件や必要書類はこちらです。「久留米市の介護保険『負担限度額認定』」にまとめています。
判定額82万6,500円で、対象が広がる人がいる
金額も変わりました。令和8年8月からは、負担限度額認定と高額介護サービス費の所得区分を分ける金額が、年80万9千円から82万6,500円に上がりました。
この変更だけで全員の区分が動くわけではありません。影響が出る可能性があるのは、判定に使う収入・所得の合計が80万9千円を超え、82万6,500円以下に収まる人です。
ほかにも要件があります。負担限度額認定では、本人の課税年金収入、遺族年金や障害年金などの非課税年金収入、その他の合計所得金額を合わせます。市民税の課税状況、配偶者、預貯金なども対象です。
見る項目は制度ごとに異なります。高額介護サービス費では、市民税非課税世帯の所得区分を判定するとき、本人の課税年金収入と合計所得金額を使います。年金の振込額だけでは判断できません。
所得区分と上限額は、久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」p.39・p.40で案内されています(2026年8月20日確認)。決めるのは久留米市です。申請内容と市が保有する課税情報などをもとに、最終的な区分を決定します。
3つのケースで8月の区分を考える
条件をそろえた仮定です。ここでは違いが見えるように、ほかの所得がなく、市民税非課税世帯など各制度の残りの要件も満たすとします。実際の判定は、配偶者や預貯金を含む個別の状況を踏まえて久留米市が行います。
課税年金収入などの合計が年78万円
年78万円は、変更前の80万9千円以下です。8月から判定額が82万6,500円になっても、判定額との関係だけで見れば区分は動きません。
「基準が変わったから申請し直せば必ず安くなる」というケースではないものの、負担限度額認定は毎年の更新が必要です。家族は新旧の認定証を横に置き、段階と有効期限を見比べたと仮定します。金額だけでなく、更新手続きが済んだかも分かります。最終的な区分は久留米市の決定です。家族だけでは決まりません。
課税年金収入などの合計が年81万円
年81万円は、変更前の80万9千円を上回り、新しい82万6,500円以下に入ります。今回の引き上げで影響を受ける可能性がある範囲です。
負担限度額認定では、ほかの要件も満たせば、変更前より負担の軽い所得区分に入る可能性があります。高額介護サービス費も同様です。個人の月上限が設けられる区分に該当する可能性があります。
ここでいう年81万円は説明のための仮定です。遺族年金や障害年金、その他の所得、世帯の課税状況などにより結果は変わります。通知書の区分が想定と違うときは、市へ根拠を確認します。
課税年金収入などの合計が年85万円
新しい境目の外です。年85万円は、変更後の82万6,500円も上回ります。今回の判定額引き上げだけを理由に区分が動く範囲からは外れます。
ただし、所得区分は年金額一つで決まりません。家族は通知書を開き、判定に使われた所得の種類を市へ尋ねたと仮定します。年金以外の所得や世帯状況が影響していれば、基準額だけを見た予想との違いを整理できます。前年と違う結果になることもあります。最終判断は久留米市です。仮定だけでは決まりません。
8月分の請求書は、合計額より内訳を見る
請求額が7月までと違っていたら、最初に食費の欄を探します。次は利用日数と単価です。掛け合わせた金額を請求額と照らします。
食費以外も同時に変わっている場合があります。居住費、日常生活費、理美容代、医療費などを分けると、どの項目が差額を生んだのかが見えてきます。
負担限度額認定を受けている人は、新しい認定証に書かれた利用者負担段階を請求書と照らします。古い認定証の段階で計算されているように見える場合もあります。確認先は、施設と久留米市です。
介護サービス費の1割・2割・3割は、食費とは別の仕組みです。負担割合証の見方も確認できます。確認先は「久留米の介護保険負担割合証とは」です。
請求書を見ても理由が分からない。そんなときは、次の順で資料を並べましょう。
- 7月分と8月分の請求書
- 施設との契約書または最新の料金表
- 介護保険負担限度額認定証
- 介護保険負担割合証
- 久留米市から届いた決定通知
負担限度額認定は8月に年度が切り替わる
負担限度額認定は毎年申請が必要です。制度上の年度は8月1日から翌年7月31日まで。前年の認定証は7月31日で期限を迎え、8月以降は新年度の認定証が必要です。
年度途中に申請した場合、有効期間は原則として申請月の初日から直近の7月31日までです。前の月には戻りません。申請日より前の月へさかのぼる扱いではないため、対象になりそうな人は先送りしない方がよいでしょう。
申請時期と有効期間は確認できます。確認先は、久留米市の申請案内です。
- 久留米市「3-6.介護保険負担限度額認定申請書」(更新日2026年6月1日、2026年8月20日確認)
高額介護サービス費は、初回の申請後、対象となる月があれば市から指定口座へ支給されます。対象外の費用もあります。施設の食費や居住費は、この払い戻しには含まれません。
申請の流れや対象外となる費用はこちらです。「久留米の高額介護サービス費を申請するには」で詳しく確認できます。
介護保険料の82万6,500円は同じ数字でも別の話
同じ数字でも別の話です。65歳以上の介護保険料でも、令和8年度から一部の所得段階を分ける基準に82万6,500円が使われています。ただし、8月に変わる負担限度額認定や高額介護サービス費とは、適用時期と判定の目的が異なります。
結果が一致しない場合もあります。令和8年度の保険料には、税制改正による給与所得控除の変更で負担が急に変わらないよう、従前と同様の控除になるよう調整する特例があります。税法上の市民税判定と介護保険料の算定は別です。
この取扱いは掲載されています。確認先は、次の久留米市公式ページです。
ページの更新日は2026年6月2日です。確認日は2026年8月20日でした。
窓口を分けます。保険料通知の疑問は、介護サービス費の窓口とは別です。
問い合わせ先を内容で分ける
負担限度額認定、介護サービス、高額介護サービス費の窓口は、久留米市介護保険課の介護サービス担当(0942-30-9036)です。65歳以上の介護保険料は別です。窓口は、同課の保険料担当(0942-30-9240)です。
電話の前に資料を置きます。電話番号は、久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」と各担当ページで確認しました(2026年8月20日確認)。被保険者番号と対象月の請求書があれば、何の金額が変わったのかを伝えやすくなります。
よくある疑問
施設の食費は全員1日100円上がったのですか
1日100円上がったのは国が定める基準費用額です。実際の食費は、施設との契約、利用日数、負担限度額認定の有無と段階で確認します。
年金が年81万円なら、必ず負担が軽くなりますか
年81万円は、判定額の変更による影響を受ける可能性がある範囲です。ただし、各制度が合算する所得や年金の種類、世帯の課税状況、配偶者、預貯金なども確認されます。最終判定は久留米市が行います。
昨年の負担限度額認定証を8月も使えますか
前年分の有効期限は7月31日です。8月以降も認定を受けるには毎年申請が必要です。手元に新しい認定証がない場合の確認先は市です。
8月の請求が高くなったら、まずどこに聞けばよいですか
食費の単価や利用日数は施設へ尋ねます。所得区分や認定証は久留米市介護保険課です。7月分と8月分の請求書を並べておくと、差が生じた項目を伝えやすくなります。
明日、8月の書類を分けて並べてください。請求書、認定証、決定通知を分ければ、食費の基準額が上がる話と、所得区分の対象が広がる話のうち、ご家族に関係する変更を追えます。
介護施設・老人ホームについてご相談ください
親御さんの暮らしや施設選びについて、現在の状況とご希望を伺いながら選択肢を整理します。



