この記事の目次
  1. 高額介護サービス費とは
    1. 月ごとに判定される
  2. 所得区分ごとの月額上限
  3. 計算に含まれる費用・含まれない費用
    1. 施設の請求書は内訳を分けて見る
  4. 久留米市での申請方法
    1. 受付窓口と受付時間
    2. 被保険者が亡くなっている場合
  5. 初回申請後は毎月の申請が不要
  6. 申請前チェックリスト
  7. よくある質問
    1. 高額介護サービス費は毎月申請しますか
    2. 食費や居住費も上限額に含まれますか
    3. 住宅改修費や福祉用具購入費も対象ですか
    4. 申請前の過去分も確認してもらえますか
    5. いつ振り込まれますか
  8. まとめ
  9. 申請の問い合わせ先

久留米市で介護保険サービスの自己負担が高くなった月は、「高額介護(介護予防)サービス費」などの支給を受けられる場合があります。同じ月に支払った介護保険サービスの利用者負担を合計し、所得に応じた上限額を超えた分が、申請後に支給される制度です。

申請は最初の1度だけで、以後は不要です。領収書も毎月提出する必要はありません。ただし、食費・居住費・日常生活費、住宅改修費、福祉用具購入費、支給限度額を超えて利用した費用は計算対象外です。家族が請求書の総額だけを見て判断すると、対象額を多く見積もりやすいため、まず費用の内訳を分けて確認しましょう。

高額介護サービス費とは

対象になるのは、介護保険サービスを利用したときの1割から3割の自己負担です。1か月分の利用者負担が、世帯や本人の所得から決まる上限額を超えると、超過分が後から支給されます。該当するかどうかは、月単位で久留米市が判断します。

同じ世帯に介護保険サービスの利用者が複数いる場合は、その月の利用者負担を世帯で合計します。一方、所得区分によっては、世帯上限に加えて個人上限も設けられています。「家族一人の請求額」だけではなく、誰の負担をどの単位で見る区分なのかを確認してください。

月ごとに判定される

上限額は年額ではなく月額です。ある月に上限を超えても、別の月の負担と合算して計算する制度ではありません。久留米市は、申請を受けた後、条件に該当するかを毎月判断します。

また、この制度は、医療費と介護サービス費を年間で合算する「高額医療・高額介護合算制度」とは別です。名称が似ていますが、申請書も計算期間も同じではありません。

所得区分ごとの月額上限

久留米市公式ページに掲載されている上限額は次のとおりです。現役並み所得者と一般市民税課税世帯の上限は世帯合計です。市民税非課税世帯では、条件によって世帯上限と個人上限が併記されています。

利用者負担段階区分1か月の上限額判定単位
現役並み所得者で年収1,160万円以上の人140,100円世帯合計
現役並み所得者で年収約770万円以上約1,160万円未満の人93,000円世帯合計
現役並み所得者で年収約383万円以上約770万円未満の人44,400円世帯合計
一般市民税課税世帯44,400円世帯合計
市民税世帯非課税で、次の低所得区分に該当しない人24,600円世帯合計
市民税世帯非課税で、課税年金収入と合計所得金額の合計が80万9千円以下の人24,600円、個人は15,000円世帯合計と個人
市民税世帯非課税の老齢福祉年金受給者等24,600円、個人は15,000円世帯合計と個人
生活保護受給者15,000円個人

区分は世帯構成や所得によって異なります。表の年収表示だけで自己判断せず、通知や支給内容に疑問がある場合は久留米市介護保険課へ確認してください。

計算に含まれる費用・含まれない費用

請求書や領収書の総額が、そのまま高額介護サービス費の計算対象になるわけではありません。久留米市は、介護保険サービス利用時の費用の1割から3割を対象とし、次の費用を対象外としています。

費用の区分高額介護サービス費の計算
介護保険サービスの利用者負担額対象。費用の1割から3割
食費・居住費・日常生活費などの実費支払分対象外
住宅改修の1割から3割負担分対象外
福祉用具購入費の1割から3割負担分対象外
支給限度額を超えて利用した費用対象外

福祉用具貸与は介護保険サービスに含まれるため、「福祉用具購入費」と混同しないようにしてください。実際の計算対象額は、久留米市から届く通知や介護保険課への照会で確かめます。

施設の請求書は内訳を分けて見る

施設サービスの利用者負担には、サービス費用の自己負担分のほか、食費、居住費、日常生活費があります。高額介護サービス費の対象になるのは、このうち介護保険利用の1割から3割負担分です。食費と居住費を含めた請求総額が上限を超えたというだけでは、支給額は決まりません。

食費・居住費の負担が重い場合は、高額介護サービス費とは別に「介護保険負担限度額認定」の対象になることがあります。対象施設や所得・資産等の要件があるため、制度を混同せず、市または施設へ個別に確認します。

久留米市での申請方法

申請には「介護保険高額介護(介護予防)・高額総合事業サービス費支給申請書」を使います。久留米市公式ページから様式をダウンロードできるほか、受付窓口にも用意されています。提出方法は窓口への持参または郵送です。

通常の申請で必要と案内されているものは、申請書と、通帳など被保険者名義の振込先を確認できるものです。申請書のすべての欄は、被保険者名で必要事項を記入します。

受付窓口と受付時間

窓口は、市庁舎6階の介護保険課、田主丸・北野・城島・三潴の各総合支所市民福祉課、各市民センターです。受付時間は、休日と年末年始を除く平日の8時30分から17時15分までです。

郵送する場合も、記載方法や提出物に迷ったら、発送前に介護保険課へ確認してください。問い合わせ先は、健康福祉部介護保険課の電話0942-30-9036です。

被保険者が亡くなっている場合

被保険者が亡くなった後は、代表相続人から相続申請ができます。この場合は、代表相続人名義の振込先を確認できるもの、確約書、被保険者と代表相続人の続柄を確認できる戸籍抄本・謄本などが必要です。

申請書では、被保険者欄に亡くなった方の氏名等を記入し、申請者欄と振込口座欄には代表相続人の情報を記入します。通常申請とは記入者と添付書類が異なるため、市の「被保険者死亡の場合」の記入例を確認しましょう。

初回申請後は毎月の申請が不要

久留米市では、一度申請すると、以後の申請は不要です。領収書等を月ごとに提出する必要もありません。市が毎月、該当の有無を判断します。

初回申請を受けた際は、原則として過去2年間にさかのぼり、該当する月があるかを市が確認し、該当月について支給します。「過去分があるかもしれない」と考えている場合も、まず申請して確認を受けることが必要です。

支払いは、自己負担額のデータ確認の都合により、実際に負担した月から3か月遅れの月末頃です。久留米市は、9月負担分なら12月25日過ぎ頃という例を示しています。申請直後やサービス利用の翌月に振り込まれるとは限りません。

申請前チェックリスト

確認内容
対象月の介護保険サービス利用者負担を確認した
同じ世帯に介護保険サービスの利用者がほかにいないか確認した
食費・居住費・日常生活費などの実費を計算から分けた
住宅改修費と福祉用具購入費を計算から分けた
支給限度額を超えて利用した費用を計算から分けた
本人の所得区分と上限額を市の表で確認した
市公式の申請書と記入例を確認した
被保険者名義の振込先が分かる通帳などを用意した
通常申請では全欄を被保険者名で記入した
窓口へ持参するか郵送するかを決めた
過去2年間に対象になりそうな月がある場合は市へ確認する

よくある質問

高額介護サービス費は毎月申請しますか

いいえ。久留米市では一度申請すると、以後の申請は不要です。領収書等も月々提出する必要はなく、市が毎月、支給条件に該当するかを判断します。

食費や居住費も上限額に含まれますか

含まれません。食費・居住費などの実費支払分は計算対象外です。施設の請求書は、介護保険サービスの1割から3割負担分と実費を分けて確認してください。

住宅改修費や福祉用具購入費も対象ですか

対象外です。住宅改修費と福祉用具購入費の1割から3割負担分は計算に含まれません。福祉用具貸与の自己負担とは区別してください。

申請前の過去分も確認してもらえますか

久留米市は、申請後、原則として過去2年間にさかのぼって該当月があるかを確認し、該当月について支給すると案内しています。具体的な対象月は市の確認を受けてください。

いつ振り込まれますか

市の案内では、実際に自己負担をした月から3か月遅れの月末頃です。例として、9月負担分は12月25日過ぎ頃とされています。申請時期や個別の支給日は介護保険課へ確認してください。

まとめ

久留米市の高額介護サービス費は、1か月の介護保険サービス利用者負担が所得区分ごとの上限を超えた場合に、超過分を後から支給する制度です。申請は最初の1度で済み、その後の申請や領収書の月々の提出は不要です。

一方、食費・居住費・日常生活費、住宅改修費、福祉用具購入費、支給限度額を超えて利用した費用は対象外です。請求総額ではなく、介護保険利用の1割から3割負担分を切り分け、申請書と被保険者名義の振込先が分かるものを準備してください。

申請の問い合わせ先

申請の受付、所得区分の判定、支給額、振込時期は、久留米市健康福祉部介護保険課へお問い合わせください。介護サービスの利用内容と自己負担額は、担当のケアマネジャーやサービス事業所にも確認できます。

本記事は2026年8月3日に、久留米市公式の「サービスの利用者負担」と「介護保険高額介護(介護予防)・高額総合事業サービス費支給申請書」を確認して作成しました。

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