この記事の目次
  1. 箱の表示を、持ち出せる情報にする
  2. 装具だけ入れて、交換用品を置き忘れない
  3. 避難先で伝えるのは、用品と交換場所のこと
  4. 緊急の無料提供には、対象と供給の条件がある

ストーマのある人の災害準備では、いつもの装具と交換用品に加え、製品名や品番を家族も確認できる形で残しておきます。装具が足りなくなったとき、普段の製品を説明できることが、相談の出発点になります。

NPO法人ストーマ・イメージアップ・プロジェクト(SIUP)は、災害用に約10日分の装具と交換用品を備えることを案内しています。専門団体が示す備蓄の目安として使います。支給される日数や、制度上の義務を表す数字ではありません。

箱の表示を、持ち出せる情報にする

SIUPの災害時の備えは、使用している用品の名前を伝えられるようにし、難しい場合は箱の製品名・製品番号の部分を切り取って携帯する方法を紹介しています。非常用携帯カードに記入しておく方法もあります。

家族が普段の交換を担当していない場合、同じメーカーの商品が分かっても、本人の装具がどれかは分からないかもしれません。箱と現物を並べ、本人が使っている品名と品番を照合しておきます。

残す情報確かめるもの
メーカー・品名・品番いつも使っている装具の箱や説明書
一緒に使う用品皮膚保護材など、普段の交換に必要な物
保管場所持出し袋、自宅、別に預けた場所
相談先ストーマ外来、装具の取扱店など、普段の連絡先

製品を変更したら、この情報も直します。以前の箱の表示だけが手帳に残っていないか、手元の装具と見比べてください。

装具だけ入れて、交換用品を置き忘れない

SIUPの備蓄物品には、装具のほか、普段使うストーマ用品、はさみ、ウェットティッシュ、ティッシュ、ごみ袋などが挙げられています。

持出し袋の準備では、普段の交換で使う物を一度並べると、装具以外の不足を見つけやすくなります。必要な物や保管方法は、本人の装具と交換の方法に合わせて、ストーマ外来などで相談します。

面板の準備や孔の調整など、装具の扱いには本人に合う方法があります。災害用だからと普段と違う切り方を独自に試すより、事前に専門職へ確認しておきたい部分です。

SIUPは、可能であれば親族宅などにも数枚保管してもらうことを勧めています。自宅の備えを持ち出せない場合に備えた分散です。別の場所へ預けた分も、製品を替えたときや備えを見直すときに一緒に確認します。

避難先で伝えるのは、用品と交換場所のこと

日本オストミー協会の災害対策では、装具の確保に加え、排泄や装具交換のスペースへの配慮も挙げています。避難所では、管理者や支援者へオストメイトであること、トイレや交換場所で必要な配慮を早めに伝えるよう案内しています。

家族が代わって説明する場合も、本人が何を望むかを普段から聞いておきます。用品が足りていることと、落ち着いて交換できる場所があることは、別々に伝える内容です。

避難する時期や場所、移動の支援については、高齢者の防災と避難も合わせて確認できます。持ち出す物と、どこへどう動くかを、一緒に準備しておきます。

緊急の無料提供には、対象と供給の条件がある

ストーマ用品セーフティーネット連絡会(OAS)の「災害時対応の手引き2025」は、災害救助法が適用された市町村内の被災者等で、用品の持出しや入手が難しい場合に、災害発生から約1か月間、緊急の無料提供を行うとしています。

原則として被災地の取扱店を通じる仕組みですが、在庫や道路事情によって制約があります。希望する装具が、必要なときに届くとは限りません。日頃の備蓄と合わせて考える仕組みです。対象や受取方法は、災害時の案内に沿って確認します。

資料は2026年10月23日に確認しました。今日一つ準備するなら、今使っている装具の箱から、品名と品番が分かる表示を残してください。本人と家族が同じ情報を持っているか、その場で見比べておきましょう。

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