この記事の目次
  1. 三つの選択肢は何が違うのか
  2. Q いこいの家は、何をするところですか
    1. 将棋を再開したい父
  3. Q シニアクラブは、会館の名前ですか
    1. 役割を引き受けるのが不安な母
  4. Q 体力に自信がなくても参加できる教室はありますか
    1. 運動教室へ行く自信がない母
  5. Q 家族はどこまで準備すればよいですか
    1. よくある質問
  6. 参照した一次情報

仕事を辞めてから、父が一日中テレビの前にいる。母は人付き合いが減り、買い物以外では外へ出なくなった。病気や介護の話ではないだけに、家族も相談先を決めにくいものです。

久留米市には、地域の人が集まる「いこいの家」が28か所あります。おおむね60歳以上の人が自主的に活動するシニアクラブや、65歳以上を広く対象とする介護予防事業もあります。違いは、建物、活動グループ、市の事業という位置づけです。

急いで一つに決める必要はありません。まず本人が何をしたいかを聞き、見学や短時間の参加から始める。それが長続きしやすい入り口です。

三つの選択肢は何が違うのか

選択肢どんな場所・活動か主な対象参加前に確かめること
いこいの家地域の交流や活動に使われる市内28か所の施設高齢者を中心に地域の人所在地、利用時間、当日の活動、申込の要否
シニアクラブ自治会や校区を単位に、会員が自主的に運営するグループおおむね60歳以上地域のクラブ、会費、活動内容、役割分担
一般介護予防事業運動、口の健康、認知症予防、ボランティアなど市が案内する事業主に65歳以上。事業ごとに条件あり募集期間、会場、定員、対象条件

どれが上という比較ではありません。決まった時間に体を動かしたい人と、地域行事を手伝いたい人では、合う場が違います。人の多い集まりが疲れるなら、少人数の活動から探す方法もあります。

Q いこいの家は、何をするところですか

久留米市の令和8年度版高齢者支援パンフレットでは、市内28か所のいこいの家が案内されています。地域の集まりや交流に使われる場所です。施設ごとに行われる活動や利用方法は同じとは限りません。

ここが大切です。名前だけを見て、毎日決まった催しがある施設だと思わないほうがよいでしょう。利用できる曜日、開館時間、団体利用の予定、個人で立ち寄れるかは、行く前に確認します。

28施設の所在地は市のパンフレットで確かめられます。最寄りが分からない場合は、久留米市長寿支援課の介護予防・生きがい支援チームへ尋ねる方法があります。電話は0942-30-9207、FAXは0942-36-6845です。

将棋を再開したい父

ここからは、具体的な例に沿って考えます。退職後の父は、散歩には出るものの、知り合いと話す機会がほとんどありません。家族が「何か参加したら」と言うと断りますが、昔は将棋が好きでした。そこで家族は、最寄りのいこいの家に将棋や交流の集まりがあるか、個人で見学できるかを電話で尋ねます。

該当する活動がなければ、無理に通わせません。別のいこいの家や地域のクラブについて市へ相談し、本人には「見学だけでも」と短時間の選択肢を伝えます。参加後も、楽しかったかだけでなく、疲れ方や移動の負担を聞くことが大切です。利用条件や紹介先の最終確認は久留米市または施設側が行います。

Q シニアクラブは、会館の名前ですか

シニアクラブは、地域で自主的に活動するグループです。久留米市公式ページでは「老人クラブ」の名称で案内されています。構成するのは、おおむね60歳以上の人です。

活動は、仲間づくりや健康づくりだけではありません。児童の見守りや清掃など、地域貢献にも取り組んでいます。自治会単位のクラブ、校区単位の連合会、市全体の連合会というつながりがあります。

入りたいときの窓口は、久留米市シニアクラブ連合会事務局です。電話0942-39-1550、FAX0942-65-7250。市公式ページでは、受付時間を月曜日から金曜日の9時から17時までとしています。

趣味を作品として発表したい人には、シニアアート展という選択肢もあります。久留米市は日本画、洋画、写真、書、手工芸の5分野を案内しています。開催年度の出品条件と日程は、その年の募集要項で確かめてください。

役割を引き受けるのが不安な母

ここでは、説明のために条件を置いています。母は人と話すのが好きですが、「入ったら役員を任されるのでは」と心配し、シニアクラブへの参加をためらっています。娘は加入を決める前に、地域のクラブへ活動の頻度、会費、当番や役割の有無、最初は見学だけでもよいかを尋ねました。母にも、参加しない日があってよいかを一緒に確認します。

説明を聞いて負担が大きいと感じたら、そのクラブに入ることだけが答えではありません。いこいの家の催しや、市の単発講座を探し直せます。本人の生活リズムを崩さず、続けられる範囲から選ぶためです。加入条件や地域の紹介先についての最終確認は、久留米市またはシニアクラブ連合会が行います。

Q 体力に自信がなくても参加できる教室はありますか

久留米市の一般介護予防事業には、個人で参加できる教室があります。市公式ページで確認できるのは、にこにこステップ運動とスロージョギングの教室、口の健康に関する講座、認知症予防講座、よかよか介護ボランティア事業などです。

利用料は無料と案内されています。ただし、会場、開催期間、募集人数、申込方法は事業ごとに異なります。無料だからいつでも参加できる、という意味ではありません。

団体を対象に、歯科衛生士や運動の講師を派遣する事業もあります。こちらは対象人数や会場の条件があり、会場使用料などは団体負担です。個人向けと団体向けを混同しないこと。まず市公式ページで募集区分を見ます。

運動教室へ行く自信がない母

仮に、母が最近つまずきやすくなり、家族が運動教室を勧めたとします。母は「皆についていけない」と断りました。家族は参加を迫らず、教室の対象、運動内容、椅子を使うか、途中で休めるか、会場までの移動方法を市の窓口へ確認します。そのうえで、体力を競う場だと身構えなくてよいことや、見学や相談から始められるかを本人へ伝えます。

体調や歩行状態によっては、集団教室より医療職や地域包括支援センターへの相談が先になる場合もあります。転倒、息切れ、胸痛などがある人を、家族の判断だけで運動へ連れ出してはいけません。参加の可否と適切な事業は、本人の状態を踏まえた久留米市などの窓口による個別判断です。

Q 家族はどこまで準備すればよいですか

最初に用意するのは、本人が好きだったこと、移動手段、外出できる曜日の三つで十分です。申込書より先に、暮らしの条件を整理します。

自家用車がないなら、徒歩やバスで通えるかが続けやすさを左右します。家族の送迎を前提にすると、忙しい時期に途切れることもあります。本人だけで移動する場合は、帰り道と終了時刻も確認が必要です。

人の輪へすぐ入れない人もいます。初回は家族が同行し、滞在を短くする方法があります。本人が嫌がった日は休む。参加回数より、また行ってもよいと思えることが先です。

地域とのつながりを広く探すなら、久留米市で高齢の親が社会参加できる場所は?も参考になります。一人暮らしで、外出に加えて安否確認も心配なら、久留米市で一人暮らしの親を見守るには?で相談先を分けて考えられます。

食事の準備が外出を妨げている場合は、久留米市の高齢者向け配食サービスと見守りも選択肢の一つです。地域活動と生活支援は別制度です。必要なところだけ組み合わせます。

よくある質問

いこいの家は、予約なしで入れますか

施設や利用内容によって異なります。団体の利用予定が入っていることもあるため、初回は所在地と利用方法を市または施設へ確認してください。

シニアクラブは60歳になったら自動的に入るのですか

自動加入ではありません。地域の自主的な活動グループです。加入方法、会費、活動は久留米市シニアクラブ連合会や地域のクラブへ尋ねます。

要介護認定がなくても介護予防教室へ参加できますか

一般介護予防事業は、65歳以上の高齢者を広く対象とする事業です。ただし、教室ごとに対象条件や定員があります。開催年度の募集案内を確認してください。

参照した一次情報

いこいの家の所在地と久留米市内28か所という案内は、久留米市「高齢者支援パンフレット(令和8年度版)」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3030kaigoseido/files/R8koreisyashienpamphlet.pdf.pdf)を2026年8月22日に確認しました。

シニアクラブの位置づけは、久留米市「地域でいきいき!老人クラブ」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3020ikigai/club.html)、介護予防教室の対象と申込先は、久留米市「介護予防事業(一般介護予防事業および介護予防・生活支援サービス事業)」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3070kaigoyobou/03_06_01.html)を同日に確認しています。

文化活動の例は、久留米市「久留米市シニアアート展について」(https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2030koureikaigo/3020ikigai/2019-0221-1434-34.html)を同日に確認しました。

明日やることは一つです。親御さんが昔好きだったことを一つ聞き、その言葉を手がかりに久留米市長寿支援課へ電話してください。