この記事の目次
日曜、きょうだいや孫が久しぶりに集まった。にぎやかな食卓になるはずが、親への声かけをめぐって話が食い違い、普段介護している家族だけが疲れていく。
「平日は仕事で相談に行けない」「まだ家族以外には知られたくない」。そんなとき、久留米市には日曜日に匿名で話せる認知症介護電話相談があります。
電話で制度利用が決まるわけでも、悩みが一度で解決するわけでもありません。それでも、家族の中だけで回っていた話を外へ出し、次に何を確かめるかを整理する入口になります。
日曜日の何時に、どこへかければいいですか
相談専用電話は0942-30-9210です。久留米市の現在の公式ページでは、毎週日曜日の10時から15時まで、年末年始を除いて実施すると案内されています。
高齢者支援パンフレット(令和8年度版)には、年末年始に加えて祝日を除くとの記載があります。祝日と重なる日曜は、利用前に市の最新案内で確認してください。
受付時間内でも、話したいことを全部まとめてからかける必要はありません。「何から話したらよいか分からない」と最初に伝えても構いません。
名前を言わないと相談できませんか
匿名でも相談できます。久留米市の公式ページ、高齢者支援パンフレット(令和8年度版)、認知症支援ガイドブックのいずれにも、匿名での相談が可能と記載されています。
親の名前や住所を伝えることに抵抗があるなら、まずは家族が困っている場面だけを話す方法があります。相談しながら、必要だと思う範囲を自分で選べます。
名乗らないと失礼ではないか、と心配する人もいるでしょう。この相談事業は、匿名で話せること自体が市の案内に明記された窓口です。
一方、後日、地域包括支援センターで申請や継続支援について相談する場合は、本人の住所や生活状況などを確認されることがあります。匿名の電話相談と、その後の個別支援は分けて考えます。
何を話してよいのでしょうか
高齢者支援パンフレット(令和8年度版)は、生活の悩みや介護の相談に応じる窓口と説明しています。診断名が決まっていなくても、家族が今困っていることを言葉にできます。
たとえば、「日曜に家族が集まるたび意見が割れる」「介護する自分が怒ってしまう」「誰に相談する段階なのか分からない」といった話です。
症状を正確に説明しようとして、電話を先延ばしにする必要はありません。起きたこと、家族がつらいと感じたこと、今後が不安なことを分けて話すと伝えやすくなります。
手元にメモを置くなら、次の内容で足ります。
- 家族がいま一番困っている場面
- その場面がいつ頃から、どのくらいの頻度で起きているか
- すでに相談している医療機関や介護の担当者がいるか
- 電話を終えるまでに一つ確認したいこと
全部が分からなくても電話はできます。本人の生活状況や体調について医療的な判断が必要になったときは、電話相談だけで決めず、適切な相談先を確認します。
アースサポートへは、「もう家では介護を続けられない」「疲れた。このままでは共倒れになる」といった入居相談が寄せられます。介護職の経験がある家族でも、家庭で介護を続ける負担は小さくありません。
まず、これまで大変な介護を続けてきたことを労い、現在の安全を確認します。「自分も本人も死んでしまいたい」といった言葉がある場合は、通常の入居相談だけで終えません。
具体的な計画や手段がある、すでに行動を始めているなど、危険が差し迫っている場合は日曜の電話相談を待ちません。自分や周囲の安全を確保し、服薬、負傷、意識障害などで救急車が必要な場合は119番、暴力や刃物など事件・事故として警察の緊急対応が必要な場合は110番へ連絡します。
電話の向こうでは、誰が話を聞くのですか
久留米市は、認知症高齢者を介護する家族の悩みや不安を共感できる介護経験者が、話を聴き、実体験に基づく助言などを行う事業と説明しています。
現在の公式ページに記載された相談対応者は、NPO法人にこにこ会(久留米地区認知症の人と家族の会)です。市役所の担当職員へ制度を申請する電話とは役割が異なります。
家族として迷った経験がある人へ、「こんなことで困っている」と話せるのがこの窓口の特徴です。ただし、同じように見える悩みでも家庭の状況は違います。
助言がそのまま自分の家で当てはまるとは限りません。相談対応の結果や、その後に制度を利用するかどうかは個別です。
電話一本で解決してもらえますか
電話相談は、解決を保証するものではありません。話を聴いてもらい、経験に基づく助言を受けることと、医療・介護の判断や手続きを進めることは別です。
家族の気持ちが少し整理できることもあれば、平日に別の窓口へ相談する必要が見えてくることもあります。何を得られるかは、相談内容や本人の状況によって変わります。
「解決策を一つ教えてほしい」と構えすぎると、電話をかけにくくなります。「今つらいことを話したい」「次に相談する先を考えたい」という使い方もできます。
日曜の家族会議で話がまとまらない
ここからは、窓口の使い分けを考えるため、ある家族の状況を想定します。実在する利用者や家族の事例ではありません。
母を普段支える長女と、遠方から来た長男が日曜に話し合い、介護の負担について意見がぶつかったとします。長女は家族にうまく説明できず、名前を出さずに相談したいと考えています。
この場合、日曜の電話相談で家族としてのつらさを話し、何に困っているのかを整理する使い方があります。電話後の受け止めや次の行動は個別で、相談だけで家族の意見が一致するとは限りません。
平日は働いていて窓口へ行けない
父と暮らす家族が平日は仕事をしており、市役所や地域包括支援センターへ相談する時間を取りにくいと仮定します。日曜の電話で、家庭で起きていることをどこから話せばよいか尋ねます。
継続して支援を受けたい、介護保険の手続きを知りたいという希望が固まったら、平日に地域包括支援センターなどへつなぐ選択肢があります。実際にどの窓口が合うか、制度を利用できるかは個別に判断されます。
本人に知られず、まず家族だけで話したい
夫を介護する妻が、「相談したと分かると本人が傷つくのでは」と迷っている条件を考えます。妻は匿名で、自分が疲れて強い口調になることだけを話します。
匿名で相談できても、本人の診断や今後の支援方針がその電話で決まるわけではありません。家族の気持ちを話した後、本人への伝え方や別の相談先をどうするかは、家庭ごとに選ぶことになります。
長寿支援課とはどう使い分けますか
長寿支援課の電話0942-30-9207は、市の認知症関連事業について問い合わせる窓口です。高齢者支援パンフレット(令和8年度版)では、認知症介護電話相談などの問い合わせ・予約先として掲載されています。
開催日時の最新情報、ものわすれ予防検診、認知症イベント、認知症サポーター養成講座について確認したいときは、長寿支援課へ尋ねます。
認知症介護電話相談の0942-30-9210は、日曜に介護経験者へ生活の悩みや介護について話すための専用番号です。聞きたいことが市の事業内容なのか、家族としての悩みなのかで選べます。
迷う場合は、最初から窓口を一つに決め切る必要はありません。今話せるところから始め、必要になった時点で担当窓口を確認します。
地域包括支援センターとは何が違いますか
地域包括支援センターは、高齢者に関する総合相談の窓口です。久留米市認知症支援ガイドブックでは、介護、健康、虐待防止、権利擁護など、高齢者の日常に関する相談や支援を行うと案内しています。
電話相談で気持ちや困りごとを言葉にした後、介護保険の手続きや地域での継続支援につなげたいなら、住んでいる地域を担当する地域包括支援センターが候補になります。
担当の探し方や、相談前に何を伝えるかは、久留米で親の介護相談はどこにする?地域包括支援センターと相談前の準備で確認できます。
電話相談と地域包括支援センターは、どちらか一方しか使えない窓口ではありません。日曜にまず話し、必要に応じて平日の継続相談へ進むという使い分けも考えられます。
介護施設を探している本人から相談を受けたものの、要介護ではなく、アースサポートの入居対象に当てはまらなかった例があります。
その方には、まず地域包括支援センターで生活状況を相談し、ケアプランや訪問による生活支援を利用できるか検討するよう案内しました。実際に使えるサービスは、本人の状態と制度上の判定で決まります。
認知症カフェとはどう違いますか
認知症介護電話相談は、自宅などから電話で話せる窓口です。認知症カフェは、認知症の人やもの忘れに不安を感じる人、その家族が立ち寄り、相談や参加者同士の情報交換ができる居場所として案内されています。
外へ出向くことが難しい日や、まず匿名で話したいときは電話が合うかもしれません。人と会って話したい、本人も一緒に参加できる場を探したい場合は、認知症カフェを調べる方法があります。
久留米市内の認知症カフェを検討するときは、久留米の認知症カフェとは|家族が相談や交流の場を探すときの考え方も参考になります。
電話相談のほかに、市のどんな支援がありますか
久留米市の高齢者支援パンフレット(令和8年度版)には、ものわすれ予防検診、認知症イベント、認知症サポーター養成講座も掲載されています。
ものわすれ予防検診は事前申込制で無料です。認知症サポーター養成講座では、基礎知識や対応方法を伝える専門講師を無料で派遣すると案内されています。
認知症支援ガイドブックには、市の取り組み、介護保険サービス、地域包括支援センター、相談できる医療機関などがまとめられています。
ガイドブックは市のホームページで読めるほか、長寿支援課、各総合支所市民福祉課、各市民センター、各地域包括支援センターで配布されています。
どの支援が合うか、申込みが受け付けられるか、利用後にどのような結果になるかは個別です。電話相談だけで制度利用が決まるものではありません。
電話をかけるのをためらうとき、どう考えればよいですか
「もっと大変な人が使う窓口では」「うまく説明できない」と思うと、電話番号を見ても手が止まります。けれど、市の案内は生活の悩みや介護の相談を対象にしています。
結論を出すための電話と決めなくてもよいのです。今いちばん疲れていることを一つ話す。それだけでも、家族だけで抱えている状態から一歩外へ出せます。
介護する側の疲れが続いているときは、介護疲れを抱え込まないために|久留米で家族が相談する順番も併せて確認できます。
日曜10時から15時に話したいときは、認知症介護電話相談0942-30-9210。市の事業や最新案内を確認したいときは、長寿支援課0942-30-9207。手続きや継続支援は、担当の地域包括支援センターへつなぎます。
この記事の日時、電話番号、相談対応者、匿名利用、市の関連事業は、次の久留米市資料で確認しました。確認日は2026年8月20日です。
- 認知症に関する悩み…1人で抱え込まずに【相談】しましょう
- 高齢者支援パンフレット(令和8年度版)
- 久留米市認知症支援ガイドブック
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(2026年8月21日確認)
- 総務省消防庁「119番緊急通報」(2026年8月21日確認)



