外国人入居者へごみや防災の説明をするとき、最初に確かめたいのは国籍ではなく、本人が読んで理解できる言語と説明方法です。久留米市の生活ガイドには、やさしい日本語を含む9言語の版があります。福岡県には9言語の防災ハンドブック、国土交通省には14言語の部屋探し・賃貸資料があります。
ただし、市の生活ガイドだけで物件の案内が完結するわけではありません。ごみの収集日・集積場所や、災害時に使う避難先は所在地などによって変わります。一般の説明を公式資料に任せ、物件固有の情報を貸主・管理担当者が別紙で補うと、伝える内容を分けられます。
まず読める言語を本人に聞く
久留米市の生活ガイドには、やさしい日本語、英語、フィリピン語、ベトナム語、ネパール語、中国語、韓国語、インドネシア語、ミャンマー語の版があり、PDFで読めます。市役所の窓口でも受け取れます。
「外国人だから英語版」と決めず、どの版なら本人が理解しやすいかを先に聞きます。文章だけでは伝わりにくい点は、国土交通省の事業者向けガイドが勧めるイラストも利用できます。自動翻訳の文を公的な翻訳や契約説明と同等に扱うことは避けます。
ごみは市の説明に校区と物件情報を重ねる
市のやさしい日本語版ごみ案内は、家庭ごみを燃やせるごみ、燃やせないごみ、資源物などに分け、専用袋を使って決まった場所・日・時間までに出すことを説明しています。同時に、校区で収集日や決まりが違うとも明記しています。
したがって、ガイドの該当ページを渡すだけでは足りません。入居する物件の校区、収集日、集積場所、管理上の出し方を確認し、実際に使う場所を本人に示します。不明な点は久留米市の資源循環推進課や管理担当者へ問い合わせます。別の校区の収集表を流用しないことが、最初のごみ出しの行き違いを減らします。
防災は地域の情報を後から更新できる形に
市の英語版生活ガイドは、ハザードマップで自宅や勤務先付近の危険な場所と避難所を調べるよう案内し、避難所が校区により異なると説明しています。福岡県の「外国人のための防災ハンドブック」は、やさしい日本語、英語、中国語、韓国語、タガログ語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、ミャンマー語で公開されています。
防災ハンドブックは災害に備える一般的な説明として渡し、物件の住所と校区、災害ごとに市が示す避難情報の確認先を別に記します。特定の避難所がいつも開設されるとは言えません。実際の災害時には久留米市の最新の開設状況を確認する必要があります。
契約と共同生活は国の資料を補助にする
国土交通省は、14言語の「部屋探しのガイドブック」と、入居申込書・重要事項説明書・標準契約書などの各国語見本を公開しています。ガイドには部屋探し、契約手続き、入居後の注意点が載っています。一般的な仕組みを理解する資料として使い、目の前の契約条件は実際の書類で説明する必要があります。
| 資料の層 | 渡すもの | 物件ごとに補うもの |
|---|---|---|
| 久留米市 | 生活ガイドのごみ・防災情報 | 校区、収集日、集積場所 |
| 福岡県 | 多言語防災ハンドブック | 市の最新避難情報の見方 |
| 国土交通省 | 部屋探し・契約の多言語資料 | 実際の契約条件と連絡先 |
手渡しの場では、本人が実際に読む資料の版、知りたい項目、物件固有の別紙を一緒に開きます。契約条件や権利の法的な説明は宅地建物取引士や弁護士などの専門職につなぎます。資料を渡した事実だけで理解が完了したと決め付けず、本人から不明点を聞き取ることが大切です。
公式情報・確認先
- 久留米市・外国人のための生活ガイドブック
- 久留米市・やさしい日本語版ごみ案内
- 久留米市・英語版生活ガイド
- 福岡県・外国人のための防災ハンドブック
- 国土交通省・外国人の民間賃貸住宅への円滑な入居
- 国土交通省・大家・不動産事業者向けガイド
※2026年9月26日確認。版と言語、物件所在地の収集・避難情報は配布前に再確認してください。



