買い物先までの距離より、道中に何があるか。電動車いすで外出するときは、踏切、坂道、側溝を通るかで相談の内容が変わります。製品評価技術基盤機構(NITE)の事故資料にも、これらの場所で起きた転倒や立ち往生が載っています。
普段の道を、地図の線で終わらせない
目的地までの経路を販売店や貸与担当者へ見せ、踏切を避ける道があるか、急な坂や側溝があるかを一緒に確かめます。NITEの注意喚起は、踏切の通行をできるだけ避けること、細い山道や急な坂道を避けることを勧めています。
現地の段差や傾斜を見て「この機種なら大丈夫」と家族だけで決めるのは難しいものです。車体の形、操作方法、本人の乗り方、荷物の載せ方も関係します。機種の説明書を持ち、販売店や支援者に実際の道を相談するほうが確実です。
出発前に残量を見て、故障時の連絡先を持つ
NITEは乗車前のバッテリー残量確認と、取扱店などでの定期点検を挙げています。家族が点検箇所を推測して分解するのではなく、日常の確認方法と点検の間隔を販売店に教わっておきます。
道順の相談では、地図上の最短距離だけを示すより、「いつも渡る踏切」「雨の日に水がたまる所」「車とすれ違う狭い道」を本人の言葉で挙げると具体的です。現場の状態は時期や工事で変わるので、一度確かめた経路でも出発前に見直します。
| 出発前に見ること | 困ったときの相談先 |
|---|---|
| 今日の経路に踏切・坂・側溝があるか | 経路は販売店・貸与担当者と相談 |
| 使用機種のバッテリー表示 | 表示の意味は説明書・販売店へ |
| 操作に違和感がないか | 点検は取扱店へ |
警察庁の電動車いす安全利用ページには利用者向けの手引きがあります。同ページは、安全のための記述と法令上の義務が同じではないことも明記しています。ルールの説明だけを読んで走行の適否を判断せず、使っている機種と生活圏の道を照らして確認してください。
新しい行き先に向かう前に、普段行く店までの経路を一つ選び、販売店の担当者に見せるところから始められます。
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