尿道カテーテルを付けたまま退院するとき、家族が持ち帰りたいのは手技の説明だけではありません。夜に尿が流れていないように見えたら誰へ連絡するか。その答えを、退院前に書面へ残しておくことが先です。
退院時の説明を、家族のメモに残す
本人のカテーテルの種類、普段の尿の出方、医療者から教わった日常の扱い方、平日と夜間の連絡先。これらを退院を担当する看護師と確認します。家族が交代するなら、同じ紙を見られる場所を決めておくと伝言の抜けを減らせます。
| 医療者と確かめること | 家族のメモ欄に残す内容 |
|---|---|
| 普段の状態 | 尿の流れ方や本人の訴えで、その人に通常みられること |
| 連絡が必要な変化 | どの変化を、いつ、誰へ知らせるか |
| 家族が扱う範囲 | 触れてよい部分と、医療者に任せる部分 |
「いつから、何が違うか」を伝える
米国国立医学図書館の患者向け資料は、発熱や悪寒、痛み、尿が流れない、漏れや血尿などを医療者へ連絡する変化として挙げています。これだけで感染や閉塞を診断することはできません。本人に起きた変化を、いつからか、いつもとどう違うかに分けて伝えます。
「流れていないようだ」と思った場合は、まず退院時に示された連絡先へ。自己判断でチューブを外す、洗う、押し流すといった処置は記事から判断できる範囲を超えます。発熱や強い痛みなどが重なったときの連絡方法も、退院前に個別の指示を確認してください。
連絡するときの記録は長い日誌でなくて構いません。「最後に尿の流れを確認した時刻」「今の本人の様子」「痛みや発熱の有無」を一緒に話せれば、医療者が状況を聞き取りやすくなります。尿の色だけを見て感染や脱水と決めつける必要はありません。いつもと違うことを正確に伝える役割に集中できます。
引き継ぎは家族だけで抱えない
医療者による観察・処置と、家族が日常に気づく変化は役割が違います。厚生労働省の「原則として医行為ではない行為」を、すべてのカテーテル操作を誰でもできる許可と読み替えることはできません。
退院する前に、担当看護師や訪問看護師と「普段の状態」「連絡が必要な変化」「夜間の番号」を確認し、家族のメモに一枚で残す。それが、家族間の引き継ぎの土台になります。
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