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久留米市周辺で老人ホームを探す時、広告の「月額」だけでは実際の支払額を比べられません。家賃や管理費、食費に加え、介護保険サービスの自己負担、医療費、日用品費などがかかることがあるためです。
大切なのは、平均額や最安値を当てはめることではなく、本人の負担割合、要介護度、必要なサービス、施設種別、契約内容をそろえて月ごとの見込みを出すことです。実際の金額は施設と利用内容によって異なるため、同じ条件で見積書を取り寄せて比べます。
まず「何が月額に含まれるか」を確認する
同じ名称の費用でも、含まれるサービスは施設によって異なります。料金表だけでなく、重要事項説明書と契約書を見て、含まれる費用、別に請求される費用、希望した時だけ発生する費用を分けます。
| 費用項目 | 主な内容 | 書面で確認する点 |
|---|---|---|
| 家賃・居室料 | 居室の利用 | 入院・外泊中、月途中の入退居、退去時の扱い |
| 管理費 | 共用部や運営管理等 | 内訳、生活支援サービスとの区別 |
| 食費 | 食事、おやつ等 | 欠食時、特別食、食形態変更時の扱い |
| 介護保険自己負担 | 介護保険サービス | 負担割合、要介護度、加算、利用量 |
| 医療関係費 | 診察、薬、検査、訪問診療、通院等 | 医療保険の負担、通院付き添い・送迎 |
| おむつ関連費 | 紙おむつ、パッド等 | 施設種別、料金への包含、持ち込み、実費請求 |
| 日用品・選択サービス | 衣類、理美容、私物のクリーニング等 | 希望制か、単価と利用条件 |
介護保険の自己負担は1割・2割・3割
介護保険サービスを利用した時の自己負担割合は、所得等に応じて1割、2割または3割です。これは家賃、食費、日用品などを含む請求総額の割合ではなく、介護保険の給付対象となるサービス費についての割合です。
本人の割合は「介護保険負担割合証」で確認します。同じ要介護度でも、負担割合、地域区分、利用するサービス、各種加算などによって自己負担は変わります。見積もりを依頼する時は、介護保険被保険者証と負担割合証を用意しましょう。
おむつ代は施設種別と契約で扱いが違う
おむつ代を、すべての老人ホームで一律の追加費用として計算するのは正確ではありません。
厚生労働省の通知では、介護福祉施設サービス、介護保健施設サービスなど通知に定められた施設サービスと短期入所について、おむつに係る費用は保険給付の対象であり、別に徴収できないとされています。
一方、有料老人ホームや認知症対応型共同生活介護などでは、施設の料金設定や契約により扱いが異なります。月額料金に含む施設、定額で請求する施設、使用した分を実費で請求する施設、持ち込みを認める施設などが考えられます。
確認する時は、「おむつ代はいくらですか」だけでなく、次の点を聞きます。
- この施設種別では、おむつ代を別に請求する扱いか
- 紙おむつ、パッド、おむつカバー、処分費のどこまでを含むか
- 月額料金に含むのか、定額か、使用量に応じた実費か
- 施設指定品があるか、家族の持ち込みが可能か
- 状態や使用量が変わった時、請求方法も変わるか
口頭説明だけで判断せず、料金表、重要事項説明書、契約書の記載を照らし合わせましょう。
利用できる可能性がある負担軽減制度
介護保険には、所得や資産、利用状況などの条件に応じた負担軽減制度があります。すべての費用が対象になるわけではなく、申請が必要な制度もあるため、久留米市の窓口やケアマネジャーへ個別に確認してください。
高額介護サービス費
1か月の介護保険サービスの利用者負担が、所得区分ごとの上限を超えた場合に、対象となる超過分が支給される制度です。食費、居住費、日常生活費などは通常、この計算に含まれません。
特定入所者介護サービス費
所得や資産等の要件を満たす人が、対象となる介護保険施設や短期入所を利用する場合、食費・居住費の負担を軽減する制度です。有料老人ホームの家賃や食費へ一律に適用される制度ではありません。対象施設、要件、申請時期を確認します。
高額医療・高額介護合算制度
同じ医療保険に加入する世帯で、医療保険と介護保険の自己負担の年間合計が基準を超えた場合に、申請により支給を受けられることがあります。すでに別制度で支給された分や対象外費用の扱いがあるため、領収書を保管し、市や加入する医療保険へ確認しましょう。
本人の条件で見積もりを作る
施設へ相談する前に、次の情報を整理すると見積もりが具体的になります。
- 介護保険の要介護度と負担割合
- 年金など毎月の収入と預貯金
- 服薬、通院、訪問診療などの医療状況
- 食事形態、アレルギー、特別な食事対応
- おむつの使用状況
- 家族が継続して支援できる範囲
見積もりは、現在の状態だけでなく、介護度が変わった場合、通院やおむつ使用が増えた場合、入院した場合の3つも確認します。金額を推測で埋めず、分からない項目は施設、医療機関、ケアマネジャーへ確認します。
同じ条件で施設を比較する
比較表を作る時は、各施設で同じ費用項目を並べます。「月額利用料」の合計だけではなく、必須費用、利用時だけかかる費用、介護保険・医療保険の自己負担、契約終了時の費用を分けると判断しやすくなります。
久留米市内か市外かだけでなく、家族の移動費、通院先との距離、必要な医療連携も含めて考えましょう。費用が低く見えても、本人に必要な支援が含まれていなければ、追加負担や転居につながることがあります。
契約前に書面で確認したいこと
- 入居時に支払う費用と返還条件
- 月額料金に含まれるサービス
- 介護保険サービスの自己負担と加算
- 医療費、通院の付き添い・送迎費
- おむつ、日用品、理美容、私物の洗濯等の扱い
- 食事を休んだ時、入院・外泊時の請求
- 月途中の入退居と退去時の精算
- 料金改定時の通知方法
説明を受けた日と担当者を記録し、口頭説明と書面が違う場合は契約前に確認します。
よくある質問
老人ホームの月額費用には何が含まれますか?
施設ごとに異なります。家賃、管理費、食費が示されていても、介護保険自己負担、医療費、日用品費などが別の場合があります。重要事項説明書と料金表で確認してください。
介護保険サービスは全員1割負担ですか?
いいえ。所得等に応じて1割、2割または3割です。本人の介護保険負担割合証で確認します。
おむつ代は必ず別料金ですか?
必ずではありません。施設サービスの種類によっては保険給付に含まれ、別に徴収できない場合があります。有料老人ホーム等でも、料金に含むか実費とするかは契約により異なるため、書面で確認します。
費用が高くなった時に使える制度はありますか?
高額介護サービス費、特定入所者介護サービス費、高額医療・高額介護合算制度などを利用できる可能性があります。対象費用と所得・資産等の要件、申請の要否が異なるため、久留米市へ確認してください。
年金の範囲で入居できるか、どう判断しますか?
年金額だけでなく、介護保険自己負担、医療費、日用品費、状態変化時の追加費用を含めた見積もりを取り、預貯金と家族が支援できる範囲も含めて継続可能かを確認します。
まとめ
老人ホームの費用は、広告の月額だけでは判断できません。特に介護保険の1〜3割負担は給付対象サービスについての割合であり、おむつ代は施設種別や契約によって扱いが異なります。本人の条件を伝え、負担軽減制度の対象も確認したうえで、同じ項目の書面見積もりを比べましょう。
参考にした一次情報
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