久留米市は大雨や河川の増水など、災害への備えを日頃から考えておきたい地域です。介護が必要な高齢者がいる家庭では、「避難所に連れて行けるのか」「薬や介護用品はどうするのか」「車いすや認知症がある場合はどこへ避難すればよいのか」といった不安が出てきます。
高齢者の防災は、非常食を用意するだけでは足りません。本人の身体状況、避難にかかる時間、支援者、避難先、持ち出し品を具体的に決めておく必要があります。
警戒レベル3は高齢者が動く目安
久留米市の避難情報の案内では、避難に時間のかかる高齢者や障害のある人は、警戒レベル3「高齢者等避難」で危険な場所から避難するよう示されています。一般の人より早く動く必要があるという前提を家族で共有しておくことが大切です。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、雨や暗さで移動が難しくなることがあります。介護が必要な家族がいる場合は、避難の判断を早めにすることが安全につながります。
福祉避難所は最初から行く場所ではない
久留米市の福祉避難所は、高齢や障害などの理由で指定避難所での生活が困難な方のために、市が開設する二次的な避難所です。市の案内では、災害発生時に最初から開設される避難所ではなく、まずは近くに開設された指定避難所へ避難するよう説明されています。
この点は誤解しやすいところです。福祉避難所に直接行けばよいと考えるのではなく、指定避難所、福祉避難所、在宅避難、親族宅など、状況に応じた選択肢を確認しておく必要があります。
災害時マイプランを考える
久留米市の災害時マイプラン(個別避難計画)は、自ら避難することが困難な人が、災害時に必要な備え、誰が支援するか、どこに避難するか、避難時にどのような配慮が必要かを本人や家族、支援者と考えて作成する計画です。
介護が必要な家族がいる場合、避難先だけでなく、移動手段、車いす、薬、医療機器、紙おむつ、食事形態、認知症への対応も含めて計画する必要があります。
避難行動要支援者名簿を確認する
久留米市には、災害時に自力や家族の力だけでは避難が困難な方のための避難行動要支援者名簿があります。要介護3以上の認定を受けている方などが対象として案内されています。
ただし、名簿に登録すれば必ず助けてもらえるという制度ではありません。地域の見守りや災害時の支援に役立てるものですが、災害時は支援者も被災します。登録とあわせて、家族自身の避難計画を作ることが必要です。
家族が準備したい持ち出し品
- 薬とお薬手帳
- 介護保険証、医療保険証の写し
- 紙おむつ、尿取りパッド、手袋
- 杖、眼鏡、補聴器、入れ歯用品
- 食事形態に合う食品や水分
- 緊急連絡先と主治医の情報
久留米市で高齢者の防災を考えるなら、避難情報、福祉避難所、災害時マイプラン、避難行動要支援者名簿を家族で一度確認しておきましょう。災害時に考えるのではなく、平常時に決めておくことが最も重要です。



















