この記事の目次
  1. 申請料を払う前に、家に残る資料を見る
  2. 死亡と認知判断能力の低下では、申請する人が違う
  3. 死亡時は、家族の代表者と照会者を分けて登録する
  4. 調べるのは有効な個人保険。すべての金融資産の検索ではない
  5. 結果を受け取った後、保険会社に契約内容を尋ねる

親が亡くなり、保険証券も加入先も見つからない。あるいは、認知判断能力が低下し、本人から契約を聞き取るのが難しい。そうしたとき、生命保険協会の会員会社に、契約の有無をまとめて確認する制度があります。

利用には、照会の理由と申請する人の条件があります。2026年10月3日時点の利用料は、調べる人1名につきWEB申請6,000円、書面申請7,000円。加入先を調べる手続きと、保険金を請求する手続きは、続けて行う別々の工程です。

申請料を払う前に、家に残る資料を見る

生命保険協会は、制度を使う前に、保険証券、保険会社からの通知、通帳の保険料引落し履歴などを家族で調べるよう案内しています。

加入先が分かれば、まずその保険会社へ問い合わせる方法があります。会社に尋ねる際は、契約者名、被保険者名、証券番号が分かる資料と、家族がどの立場で連絡するかを整理しておくと話が進みます。

本人が存命なら、本人の同意や代理権に応じて資料を扱います。家族であることだけを理由に、本人のオンライン契約へ無断でログインする手順を取る必要はありません。問い合わせるための書類や代理人の手続きを、保険会社に尋ねられます。

いくつかの会社が分かっても、他に加入先があるかを確認したい場合は、協会の対象範囲と照会条件を見て利用を検討します。

死亡と認知判断能力の低下では、申請する人が違う

本稿が扱うのは、平時の生命保険契約照会制度です。災害時の利用は別に案内されています。

照会する理由申請する人・書類を確認する入口
本人が亡くなった法定相続人や遺言執行者等。申請者の立場、死亡、親族関係などを確認できる資料
認知判断能力が低下した3親等以内の親族、成年後見人等。親族・代理人としての立場と、協会所定の医師の診断書など

任意代理人や法定代理人から申請するパターンもあり、必要書類はその立場によって異なります。代理人の範囲まで含めて、協会のご利用の手引きの該当する項目を選んでください。

たとえば、死亡を理由に法定相続人がWEB申請する場合は、代表者の本人確認書類、法定相続人であることが分かる資料、死亡を確認する資料などが案内されています。戸籍に死亡日が記載されている場合など、同じ資料で複数の確認を兼ねる扱いもあります。

先に書類を全部取り寄せるより、該当するチェックシートを見てから準備すると重複を減らせます。

認知判断能力の低下を理由とする場合は、家族の判断だけで照会を始めるのではなく、所定の診断書などの条件を確認します。

死亡時は、家族の代表者と照会者を分けて登録する

協会に調査を依頼する人が「照会者」、実際に手続きをする人が「照会代表者」です。照会者が一人なら、その人が代表者にもなります。

死亡を理由とする照会では、照会者が死亡保険金の受取人になっている契約について、その旨も回答されます。協会は、家族で代表者を一人決め、他の家族は照会者として、代表者へ申込みなどを委任する方法を案内しています。

代表者だけを登録するか、他の家族も照会者として加えるかは、回答に関係する点です。利用料が対象者一人についての料金だからといって、家族の登録を省いてよいと判断せず、申込み前に手引きで確認してください。

認知判断能力の低下による照会では、誰からの照会でも回答は同じなので、代表者一人で申請し、家族等で共有する方法が案内されています。

調べるのは有効な個人保険。すべての金融資産の検索ではない

協会の会員会社について、対象者が契約者または被保険者となっている生命保険契約の有無を確認します。対象は有効に継続している個人保険契約で、死亡による照会では、死亡日まで最低3年間はさかのぼると案内されています。

対象外として挙げられているのは、次の契約などです。

  • 死亡保険金の支払済み、解約済み、失効済みの契約
  • 財形保険・財形年金保険
  • 支払いが始まっている年金保険
  • 保険金等が据置きとなっている保険

共済や会員会社以外の契約、銀行口座などを一度に調べる制度ではありません。家に残る郵便や引落し記録を保存し、照会対象に含まれるかを確認すると、結果の受け取り方を誤りにくくなります。

結果を受け取った後、保険会社に契約内容を尋ねる

WEB申請では、登録、必要書類の提出、不備の確認、利用料の支払い、照会結果の受取りという流れです。公的書類や医師の診断書の取得費用は、協会の利用料とは分けて考えます。

2026年10月3日時点で、協会は書面申請が立て込んでおり、通常より時間がかかると案内しています。保険金や給付金の請求に関する期限が気になる場合は、加入先が分かった段階でその保険会社へ相談を始めてください。

契約が確認されたら、各社のコールセンターへ「生命保険協会の契約照会制度を利用した」と伝え、契約内容や請求手続きを尋ねます。協会が保険金請求まで代行する仕組みではありません。

また、契約を見つけた家族が、そのまま保険金の権利者とは限りません。権利者以外には契約情報を回答できず、正当な権利者からの連絡を求める場合があると協会は説明しています。

申請を始める前に、生命保険協会「生命保険契約照会制度のご案内」で、料金、利用条件、必要書類のチェックシートを確認できます。資料確認、照会、保険会社への請求という順を家族で共有しておくと、結果を受け取った後の手続きも進めやすくなります。

出典:生命保険協会「生命保険契約照会制度のご案内」「ご利用の手引き・WEB手続用」。2026年10月3日確認。

アースサポート株式会社の相談窓口

介護施設・老人ホームについてご相談ください

親御さんの暮らしや施設選びについて、現在の状況とご希望を伺いながら選択肢を整理します。