この記事の目次
  1. 約100点の出発点は《蠟燭》と《放水路の雲》
  2. 書く、投票する、全所蔵作品を見る
  3. 前期と後期で展示が替わる
  4. 高校生以下と11月19日は無料

久留米市美術館が10年間に集めた300余点から、今見てほしい約100点が並ぶ。開館10周年展「コレクションing コレクションをともに見る・語る」は、2026年10月24日から2027年1月11日まで開かれます。

作品を見ることに加え、作家へメッセージを書き、好きな作品に投票できる「コレクション総選挙」もあります。高校生以下は無料。開館記念日の11月19日(木)は、全員が無料で入館できます。

約100点の出発点は《蠟燭》と《放水路の雲》

今回展示する約100点は、美術館が開館後の10年間に収集した300余点から選ばれます。300余点が総所蔵数、会場に並ぶのが約100点です。

コレクション第1号は髙島野十郎の《蠟燭》。最初に購入した作品は、坂本繁二郎の《放水路の雲》でした。この二作を起点に、筑後の作家を中心とする九州の洋画家たちへ収集が広がってきました。

「コレクションing」のingには、収集が今も進んでいるという意味が込められています。美術館が何を残し、これからどう見せるのか。その途中を来館者と共有する展覧会です。

会場は8室あります。藤島武二、吉田博、青木繁、髙島野十郎、坂本繁二郎、古賀春江、東郷青児、野見山暁治、尾花成春、田中千智など、部屋ごとに異なる作家が紹介されます。

書く、投票する、全所蔵作品を見る

今回のテーマは「対話」です。展示中の作家や作品へ自由にメッセージを書き、好きな作品に投票できます。第7・8室にはコレクション総選挙の投票所があり、全所蔵作品の投影があり、今回作成された所蔵品目録を読めるコーナーも設けられます。

最初から約100点すべてを理解しようとしなくて構いません。まず一枚、足が止まった作品を選ぶ。色、人物、場所、題名のどこに目が向いたかを言葉にすると、自分なりの鑑賞が始まります。

家族で行くなら、「いちばん好きな絵」を決めるだけでなく、絵の中で気になった部分を一つずつ話してみる。会場を巡った後で最初の一枚へ戻ると、自分の見方が変わったかも確かめられます。答え合わせは要りません。家族それぞれの見方を投票やメッセージにつなげられるのが、今回の展示です。

前期と後期で展示が替わる

会期は2026年10月24日(土)から2027年1月11日(月・祝)まで。前期は11月29日(日)まで、後期は12月1日(火)からです。吉田博《風景》や青木繁《眼(二つ)》など、前期展示と明記された作品もあります。

開館時間は10時から17時、最終入館は16時30分です。月曜休館ですが、11月23日と1月11日は開館します。12月28日から1月3日までは年末年始の休館です。

同館で10月12日まで開かれる「ちくごist 河北秀也 デザインの旅」からは12日後の開幕です。暮らしの中に入ったデザインをたどる前展に対し、今回は美術館自身が集めてきた作品と、その見方を来館者と育てる企画。二つの10周年展は、同じ館でも入口が違います。

高校生以下と11月19日は無料

区分個人料金15人以上の団体料金
一般800円600円
65歳以上500円300円
大学生400円200円
高校生以下無料無料

前売券は500円で、Pコードは687-424、Lコードは86716です。この料金で石橋正二郎記念館も観覧できます。身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳などの交付を受けている人と介護者1人は無料です。

11月19日(木)は開館記念日で、区分を問わず入館無料。費用を抑えて家族で訪れたい場合に選べる一日です。無料日は前期の開催中です。展示替えも楽しみたい人は、12月1日からの後期にもう一度訪れる選択肢もあります。

最新の展示情報は久留米市美術館の公式ページで確認できます。まず会場で一枚を選び、投票所へ向かう。その順番なら、美術館の10年を自分の「推し」からたどれます。

アイキャッチ画像:久留米公式観光サイト フォトギャラリー「石橋文化センター」より。写真提供:公益財団法人 久留米観光コンベンション国際交流協会。