この記事の目次
  1. 発電機は屋外でも「排気の行き先」を見る
  2. ポータブル電源は「置けば安全」とは限らない
  3. 医療機器がある家庭は、停電前に個別の相談を

「停電に備えて電源を用意する」とき、燃料で電気をつくる携帯発電機と、充電してためた電気を使うポータブル電源は、置き場所から違います。特に燃料式の発電機は、窓を開けた屋内でも使えません。一酸化炭素中毒の危険があるためです。

家族のために買う前に、「どの機器を、どこで、どうつなぐか」を決めておきましょう。本体の大きさや電池容量だけを見て選ぶと、停電当日に置ける場所や接続条件で困ります。

確認すること燃料式の携帯発電機ポータブル電源
電気の得方ガソリン・軽油などの燃料で発電内蔵電池を充電して使う
置き場所屋内・車内・テント内では使わず、屋外の風通しがよい場所を選ぶ製品の説明書に沿って、衝撃・高温・水濡れを避けられる場所を選ぶ
特に避ける危険排気による一酸化炭素中毒落下や衝撃の後の発熱・変形など
購入前に読む表示設置と排気、使える接続機器、燃料と保守出力と蓄電容量、充電・保管方法、防水・防塵性能

発電機は屋外でも「排気の行き先」を見る

国民生活センターは、携帯発電機を屋内で絶対に使わず、車内やテント内も同様に危険だと案内しています。消費者庁は、屋外でも排気ガスが入らないよう、窓などの開口部から離れた、風通しのよい場所で使うよう求めています。屋外に出しただけで終わりではありません。

実家で使うつもりなら、ベランダや玄関先を思い浮かべるだけで判断せず、窓・換気口・隣家の開口部へ排気が流れ込まない設置場所を検討します。安全な場所を確保できないなら、その場所では燃料式発電機を使わない判断が必要です。取扱説明書に記載された離隔や設置条件も確認してください。

燃料の保管と補給、始動や停止の操作も機種ごとに違います。使う日になって初めて説明書を開くのではなく、平時に付属品を揃え、説明書に沿って動作確認をしておきます。家庭の壁コンセントへ自作のコードで電気を送り込む使い方はしないでください。

ポータブル電源は「置けば安全」とは限らない

ポータブル電源は充電式電池を内蔵します。国民生活センターは、落下などの衝撃を避け、高温での使用・保管を控えるよう案内しています。落とした後に発熱や変形などの異常があれば使用を止め、製造・輸入・販売事業者へ相談します。消費者庁も、強い衝撃を受けた後の異臭、発熱、変形などを使用中止の目安としています。

屋外で使う可能性があるなら、防水・防塵性能の表示を確認します。水がかかる環境で、対応していない製品を使えると考えないでください。保管場所、充電方法、長期間使わないときの管理も取扱説明書に合わせます。リコール対象かどうかは製品名と型番でメーカー等の案内を確認できます。

「○Wh」は蓄えられるエネルギー量、「○W」は接続できる機器の出力を考える際の表示です。単位が似ていても役割が違います。使いたい家電の消費電力と、電源側の出力条件を両方見てください。容量を消費電力で割った数字は、実際に使える時間を保証しません。変換時の損失や使用条件、機器の動き方があるため、使用時間は製品の案内で確認します。

医療機器がある家庭は、停電前に個別の相談を

在宅で電気を使う医療機器があるなら、電源を購入する前に担当する医療機関と機器メーカーへ、停電時の対応を確認してください。接続の可否、必要な出力、予備電源、使える時間は機器と使用状況によって異なります。一般向けのポータブル電源を、この記事から選ぶ根拠はありません。

まず家族で、停電時に必要な機器を紙に書き出します。その一覧を持って、燃料式を安全に置ける場所があるか、ポータブル電源の出力と充電管理が合うか、取扱説明書と相談先で順に確かめるのが準備の出発点です。

資料:国民生活センター『災害時にも活躍 携帯発電機やポータブル電源の取り扱いに注意』、消費者庁『災害時における携帯発電機・ポータブル電源の事故と停電復旧後の通電火災に注意!』(いずれも2026年10月24日確認)。

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