この記事の目次
久留米市の身体障害者自動車改造助成を使うには、車の購入や改造を始める前に申請が必要です。見積りを取り、市へ申請し、交付決定を受けてから購入・改造へ進みます。
市は、申請から補助の決定通知まで約3週間と案内しています。納車日や改造日を先に決める前に、対象になる車と申請者の区分を市の障害者福祉窓口へ確認します。
補助対象は本人運転と車いす送迎の二つ
久留米市の制度には、車の使い方が異なる二つの区分があります。
| 区分 | 対象になる車・装置 | 補助範囲 |
|---|---|---|
| 特殊型自動車 | 身体障害者本人が運転できるよう、障害の状態に合わせて改造した車 | 本人が運転するために必要な部品代と取付工賃 |
| 介護用自動車 | 車いす等を使用する身体障害者を安全に運ぶ装置を付けた車 | 車いす等を安全に運ぶ装置の購入代と取付工賃 |
特殊型自動車の例として、市はハンドルグリップ、左アクセル、手動運転装置を挙げています。介護用自動車は、車いすのまま乗り降りしたり、車内へ安全に固定したりするための装置が対象です。
車両本体や通常装備の購入費がすべて補助される制度ではありません。久留米市の「身体障害者自動車改造助成」は、補助額を100,000円と案内しています(2026年8月31日確認)。個別の見積りのどこまでが補助対象経費になるかは、市窓口の確認が必要です。
本人が運転する車は、手帳の等級と所有・運転を確認
特殊型自動車を購入または改造する人について、市は次の条件を掲げています。
- 就労等に伴って使用する車を、本人が所有し、運転する
- 申請日から実績報告日まで久留米市に住み、住民基本台帳に登録されている
- 肢体不自由4級以上の身体障害者手帳を持っている
運転免許を持っていることだけ、身体障害者手帳を持っていることだけでは決まりません。改造内容が本人の運転に必要なものか、就労等の使用目的を含めて市が確認します。
車いすを載せる車は、本人申請と同居介護者の申請がある
介護用自動車には、車いす等を使う身体障害者本人が申請する場合と、同居して現に介護している人が申請する場合があります。
本人が申請する場合、市公式ページは次の条件を示しています。
- 申請日から実績報告日まで久留米市に住民登録がある
- 身体障害者手帳を持ち、補装具として車いす等の交付を受けている、またはこれに準じ、現在車いす等を使っている
- 車を運転する人が久留米市に住んでいるか、久留米市へ通勤している
- 社会福祉施設等へ入所中、または病院等へ入院中ではない
同居の介護者が申請する場合も、申請者の久留米市内の住民登録、被介護者の身体障害者手帳と車いす等の使用、施設入所中・入院中ではないことが条件に入ります。
ここでいう「車いす等を使用」は、家族が必要だと考えただけで確定するものではありません。手帳、補装具の交付状況、現在の使用状況を市が確認します。
2026年10月1日から世帯の課税条件が加わる
2026年10月1日から、対象は市町村民税非課税世帯または生活保護法による被保護世帯に限られます。誰の課税状況を見るかは、障害者本人の年齢で変わります。
| 障害者本人の年齢 | 非課税・生活保護の範囲として確認する人 |
|---|---|
| 18歳以上 | 障害者本人と配偶者 |
| 18歳未満 | 障害者本人と、本人と同一世帯に属する人 |
課税状況を確認する範囲は、18歳以上では障害者本人と配偶者、18歳未満では障害者本人と同一世帯の人です。
8月31日時点の市公式ページには、10月1日前後にまたがる申請をどの日付で判定するかまでは記載されていません。秋に購入や改造を予定している場合は、申請日と新しい要件の適用関係を契約前に市へ確かめます。
見積書は車両本体と補助対象の部品・工賃を見分けられる形に
事前申請で久留米市が案内している書類は次の通りです。
- 障害者用自動車購入・改造費補助申請書
- 業者の社印と代表者印がある見積書
- 補助対象となる部品の価格表
- 補助対象となる部品のカタログ
- 運転免許証の写し
- 身体障害者手帳の写し
- 車検証
見積書では、補助対象となる経費が分かるようにし、必要に応じて図面を添えます。購入前で車検証をまだ用意できない場合は、事後提出でよいと市が案内しています。マイナ免許証の場合は、マイナポータルまたはマイナ免許証読み取りアプリで読み取った免許情報の写しが必要です。
販売店には、久留米市の助成へ事前申請する予定を伝え、車両本体、標準装備、障害に合わせた部品、取付工賃を見積書で見分けられるよう相談します。契約書への署名や改造の発注は、市の決定通知が届いてからです。
交付決定は途中。購入・改造後に実績報告が必要
手続きは次の順で進みます。
- 市の障害者福祉窓口へ対象区分を相談する
- 販売店や改造業者から見積書、価格表、カタログを受け取る
- 購入・改造前に必要書類を市へ提出する
- 約3週間を目安に届く交付決定通知を待つ
- 決定後に購入または改造を行う
- 必要書類を付けて実績報告する
- 市が実績報告を確定した後、原則として本人へ補助金が交付される
申請した年度内に実績報告書を提出できなければ、補助金は交付されません。納車や部品の入荷に時間がかかるときは、年度内に実績報告まで進められるかも契約前の確認事項です。
リース契約は対象外。過去5年以内に助成を受けた人は、5年が経過するまで再度の助成を受けられません。
最初の連絡先は、もよりの障害者福祉窓口
申込みと相談は、住まいに近い市の障害者福祉窓口で受け付けます。
| 窓口 | 電話番号 |
|---|---|
| 久留米市 障害者福祉課 | 0942-30-9035 |
| 田主丸総合支所 市民福祉課 | 0943-72-2112 |
| 北野総合支所 市民福祉課 | 0942-78-3552 |
| 城島総合支所 市民福祉課 | 0942-62-2112 |
| 三潴総合支所 市民福祉課 | 0942-64-2312 |
電話では、本人運転の改造か、車いす送迎用の購入・改造かを最初に伝えます。続けて、購入予定時期、見積りの有無、障害者本人の年齢、手帳と車いす等の使用状況を伝えると、確認すべき区分が明確になります。
まだ購入契約はしません。市窓口で対象と手順を確認し、補助対象部分を分けた見積書を取るところから始めます。
アイキャッチ画像はイメージ写真です。撮影:DΛVΞ GΛRCIΛ、提供:Pexels。



