この記事の目次
  1. 最初に決める3つのこと
    1. 今夜、本人がどこで過ごすか
    2. 薬・食事・排せつを誰が支えるか
    3. 誰が連絡の中心になるか
  2. 介護認定の有無で相談先が変わる
  3. 介護保険のショートステイ
  4. 久留米市の生活支援ショートステイ
    1. 介護保険ショートステイとの違い
  5. 受け入れ相談で伝える情報
  6. 最低限準備する持ち物
  7. 介護者が元気なうちに作る引き継ぎ表
  8. 本人がショートステイを拒否する場合
  9. よくある質問
    1. 介護を担う家族が入院した当日から、親はショートステイを利用できますか?
    2. 介護認定がなくても利用できますか?
    3. 何日利用できますか?
    4. 医療処置があっても利用できますか?
    5. 本人が施設へ行きたがらない場合はどうしますか?
  10. まとめ

介護を担う家族が急に入院し、高齢の親を一人にできない場合は、まず「今夜の居場所」「薬・食事・排せつ」「連絡を引き継ぐ人」を決めます。

親が要介護・要支援認定を受けている場合は担当ケアマネジャーまたは地域包括支援センターへ、認定を受けていない場合は久留米市長寿支援課や地域包括支援センターへ早めに相談してください。

久留米市には、介護認定を受けていない高齢者を対象に、同居家族の入院などで一人での留守番が不安な場合に利用できる「生活支援ショートステイ」があります。ただし、要件、事前登録、施設の受け入れ状況があるため、当日から利用できると決めつけることはできません。

主介護者が突然入院した時、家族は何をどの順番で確認すればよいのか。順を追って並べます。

最初に決める3つのこと

今夜、本人がどこで過ごすか

まず、親が一人で一晩を過ごせる状態かを確認します。

  • ベッドやトイレまで安全に移動できるか
  • 自分で食事と水分を取れるか
  • 薬を間違えずに飲めるか
  • 夜間に転倒、徘徊、火の不始末の心配がないか
  • 緊急時に電話や通報機器を使えるか

一つでも大きな不安がある場合、「一晩だけだから」と一人にせず、親族の付き添い、介護サービス、ショートステイなどを検討します。

薬・食事・排せつを誰が支えるか

介護を担う家族が入院すると、普段は無意識に行っていた支援が途切れます。朝夕の服薬、食事の準備、トイレ介助、おむつ交換、着替え、戸締まりなどを書き出し、誰が担当するか決めます。

薬は見た目だけで判断せず、お薬手帳、薬袋、一包化された袋の日付を確認します。入院した介護者しか分からない場合は、かかりつけ医や薬局へ家族から連絡する必要があるか確認してください。

誰が連絡の中心になるか

きょうだいや親族が複数いる場合、全員が別々に施設やケアマネへ連絡すると情報が食い違います。連絡担当者を一人決め、本人の状態、相談先、決まった内容を共有しましょう。

介護認定の有無で相談先が変わる

本人の状況最初の相談先主な選択肢
要介護認定あり担当ケアマネジャー介護保険のショートステイ、訪問介護、通所サービス等の調整
要支援認定あり地域包括支援センターまたは担当者介護予防サービス、ショートステイ等の確認
認定申請中地域包括支援センター、居宅介護支援事業所暫定利用の可否、家族・自費支援の組み合わせ
認定なし地域包括支援センター、久留米市長寿支援課生活支援ショートステイ、認定申請、地域支援

要介護・要支援認定がある人は、介護保険の短期入所生活介護や短期入所療養介護を利用できる場合があります。利用にはケアプラン上の調整と受け入れ先の確認が必要です。

介護保険のショートステイ

介護保険のショートステイは、短期間施設に宿泊し、食事、入浴、排せつなどの介護を受けるサービスです。主介護者の病気や休息、冠婚葬祭など、在宅介護を一時的に続けられない時にも利用されます。

ただし、すべての施設が同じ状態の人を受け入れられるわけではありません。認知症症状、医療処置、感染症、夜間の見守り、移動能力などによって確認事項が異なります。

急な利用では、希望する地域や個室を選べない場合もあります。日頃から担当ケアマネジャーに「主介護者である家族が入院した場合の候補」を相談しておくことが大切です。

久留米市の生活支援ショートステイ

久留米市の生活支援ショートステイは、高齢者が在宅生活を送る中で、同居家族の冠婚葬祭や入院などにより、一人で留守番をすることが不安な場合に、短期間の施設入所を提供する制度です。

久留米市公式ページでは、次の3要件をすべて満たす人が対象と案内されています。

  1. 久留米市内に住む、おおむね65歳以上の高齢者
  2. 介護保険で要介護または要支援の認定を受けていない人
  3. 高齢者福祉施設へ一時的に入所する必要がある人

利用限度は原則として30日間に1回、7日までとされています。利用料は施設種別などによって異なります。最新の金額、利用料に含まれる範囲、事前登録、利用可能施設は久留米市へ確認してください。

介護保険ショートステイとの違い

比較項目介護保険のショートステイ生活支援ショートステイ
主な対象要介護・要支援認定を受けた人原則として認定を受けていない人
相談先ケアマネ、地域包括支援センター久留米市長寿支援課、地域包括支援センター
利用目的介護、療養、家族の休息や不在家族の入院等で一人の留守番が不安
費用介護保険自己負担、食費、滞在費等市が定める利用料。追加負担の有無は利用先へ確認
受け入れ空き、本人の状態、施設体制で判断要件、登録、空き、本人の状態で判断

受け入れ相談で伝える情報

施設や相談機関は、次の情報をもとに受け入れ方法を検討します。

  • 氏名、年齢、住所
  • 介護認定の有無と申請状況
  • 歩行、移乗、食事、排せつ、着替えの状態
  • 認知症の診断と生活上の困りごと
  • 持病、医療処置、アレルギー
  • 服薬内容と服薬時間
  • 夜間の睡眠、トイレ、徘徊の有無
  • 介護者の入院予定期間
  • 緊急連絡先

「認知症です」とだけ伝えるのではなく、「夕方に自宅へ帰ろうとする」「夜中に2回トイレへ行き、転倒歴がある」など、実際の生活場面を伝えると検討しやすくなります。

最低限準備する持ち物

  • 健康保険資格が確認できるもの
  • 介護保険被保険者証、負担割合証
  • お薬手帳、処方薬
  • かかりつけ医の連絡先
  • 着替え、下着、履物
  • おむつや普段使用している介護用品
  • 眼鏡、補聴器、義歯と保管ケース
  • 本人が落ち着く写真や小物

施設によって必要な持ち物や持ち込み禁止品が異なるため、準備前に確認します。薬は日数分をまとめるだけでなく、服用時間が分かる状態にしてください。

介護者が元気なうちに作る引き継ぎ表

主介護者しか分からない情報を減らすことが、緊急時の備えになります。

時間帯普段行っている支援注意点
起床、トイレ、着替え、服薬、朝食立ち上がり時にふらつく
昼食、水分、通所サービスむせやすい食品を確認
夕方戸締まり、服薬、夕食不安が強くなる時間帯
就寝準備、トイレ誘導夜間の移動と転倒に注意

半年に一度見直し、ケアマネジャーや親族が場所を把握できるようにします。

本人がショートステイを拒否する場合

急に知らない施設へ行くことは、本人にとって大きな不安です。「家にいられないから預ける」と伝えるより、「数日間、食事や薬を手伝ってもらえる場所へ泊まる」と具体的に説明します。

認知症がある場合、長い説明を一度に行うと混乱することがあります。本人が不安に感じている点を確認し、普段使っている衣類や写真を準備するなど、環境変化を小さくする工夫も必要です。

拒否が強い場合でも、家族だけで無理に連れて行くのではなく、ケアマネジャーや地域包括支援センターと対応を相談してください。

よくある質問

介護を担う家族が入院した当日から、親はショートステイを利用できますか?

ここで入院するのは、介護を受ける親御さんではなく、在宅介護を担っているご家族です。親御さんが自宅で生活を続けられなくなる場合は、介護保険のショートステイや、対象要件を満たす人は久留米市の生活支援ショートステイを相談できます。

ただし、空き、本人の状態、介護認定、契約や情報確認が必要なため、当日利用を約束することはできません。できるだけ早く担当ケアマネジャーや地域包括支援センターへ連絡してください。

なお、介護を受ける本人が医療機関に入院している間は、病院で医療を受ける期間です。病院内で介護保険のショートステイや訪問介護等の居宅サービスを重ねて利用することはできません。退院後に支援が必要な場合は、入院中から病院の退院支援担当者とケアマネジャーへ相談します。

介護認定がなくても利用できますか?

久留米市の生活支援ショートステイを利用できる場合があります。ただし、市内居住、年齢、未認定、一時入所の必要性などの要件と事前登録があります。

何日利用できますか?

介護保険のショートステイはケアプランや支給限度額等で異なります。生活支援ショートステイは、久留米市公式ページで原則30日間に1回、7日までと案内されています。

医療処置があっても利用できますか?

医療処置の内容と施設の看護・医療連携体制によって異なります。インスリン、在宅酸素、吸引などがある場合は、相談時に具体的に伝えてください。

本人が施設へ行きたがらない場合はどうしますか?

本人が嫌がる理由を確認し、説明方法や見学、持ち物の工夫を検討します。安全上の問題がある場合は、家族だけで判断せず専門職へ相談してください。

まとめ

介護する家族が突然入院した場合は、今夜の居場所、薬・食事・排せつ、連絡担当者を先に決めます。介護認定がある人は担当ケアマネジャー、認定がない人は地域包括支援センターや久留米市長寿支援課が相談の入口です。

ショートステイは有力な選択肢ですが、空きや本人の状態、制度要件によって利用可否が変わります。主介護者が元気な時から引き継ぎ表を作り、「家族が倒れた場合の連絡順」を決めておきましょう。

ご相談ください

介護者の入院や体調悪化により、親御さんの生活をどう支えるかお悩みの方は、介護認定、本人の状態、服薬、家族の支援状況をお聞きしながら、相談先と選択肢を整理します。ショートステイや施設の利用可否は、空き状況と本人の状態を確認したうえで個別に相談します。

利用前にご確認ください

  • 生活支援ショートステイの利用料、対象施設、登録手続きは利用前に久留米市へ確認してください。
  • 介護保険ショートステイの費用と利用日数は、要介護度、負担割合、食費、滞在費等で異なります。
  • 医療処置や認知症症状への対応範囲は施設ごとに異なります。

関連ページ

参考ページ

アースサポート株式会社の相談窓口

介護施設・老人ホームについてご相談ください

親御さんの暮らしや施設選びについて、現在の状況とご希望を伺いながら選択肢を整理します。