この記事の目次
  1. まず一つの地点を、二つの画面に揃える
  2. 写真で分かることと、調べることを分ける
  3. 見つからないときは、別の写真検索も使う
  4. 最初に見つけた一か所を、次の調べ物へつなげる

昔の久留米の街並みを空から見たいときは、国土地理院の「地理院地図」で年代別の空中写真を探せます。二つの画面を並べれば、同じ場所の表示を連動させながら比べられます。

見る前に決めたいのは、知りたい場所を一か所に絞ること。駅の周辺、通っていた学校、川沿いなど、手掛かりになる地点を決めると、写真の中で迷いにくくなります。

まず一つの地点を、二つの画面に揃える

地理院地図で見たい地域を表示し、年代別の写真を選びます。資料は場所や年代によって揃い方が違うため、希望する時期の写真が必ずあるとは限りません。

新旧を比べる操作は、国土地理院の「地図の比較」で説明されています。「ツール」から「並べて比較」を選ぶと二つの画面になり、異なる地図や写真を表示できます。移動や拡大・縮小は左右で連動します。

一度に広い範囲を見るより、同じ地点・同じ大きさに揃えてから、片方の年代を変える順序がおすすめです。道路の交差点や川の曲がりなど、両方で位置を確かめられるものを探してください。

写真で分かることと、調べることを分ける

写真を比べて見つけた変化を、すぐ建物の用途や開業年に結び付けるのは避けましょう。空から見える形だけでは、そこが何の施設か、いつ建て替わったかまでは判断できないためです。

観察するときは、次のようなメモを使えます。これは土地の状態を判定するための表ではなく、あとで資料を探すための記録欄です。

メモする項目書き方
比べた場所地名と、位置を揃えた目印
左右の資料画面に表示された写真の名称・年代
見えた違い写真から直接読み取れた形や配置の違い
さらに知りたいこと建物名や用途など、別資料で調べたい点

家族の思い出を聞きながら見る場合も、写真で確かめたことと、話を聞いたことは別の欄に残すとよいでしょう。同じ写真を後日見直したときに、どこまでが資料に基づく情報か分かります。

見つからないときは、別の写真検索も使う

国土地理院には、地図・空中写真閲覧サービスもあります。名前は似ていますが、地理院地図と掲載される写真の範囲は同一ではありません。

公式ヘルプによると、地理院地図にある写真の中には、この閲覧サービスにはないものがあります。逆に、閲覧サービスにあっても地理院地図にはない写真もあります。一方だけを探して「その年代の写真はない」と決めず、別の入口でも確認する余地があります。

また、一枚の空中写真と、地図に重ねられるよう補正された画像は性質が異なります。地図上で位置を合わせて比較したいなら、まず地理院地図の年代別写真から始めるほうが操作を選びやすいでしょう。

最初に見つけた一か所を、次の調べ物へつなげる

国土地理院の「街の移り変わりを知る」には、写真の比較や印刷の案内もあります。身近な場所を一か所選び、資料名・年代と一緒に変化をメモすれば、郷土資料を読むときの具体的な問いができます。

写真の見た目だけで土地の安全性、所有権、境界を判断する用途には使わないでください。ここでは、街の変化を知り、次に調べたいことを見つける道具として使います。

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