この記事の目次
  1. 空き口より、タップ全体の定格を見る
  2. コードが通る場所と、プラグの周りを歩いて見る
  3. 「まだ使える年数」は外観だけでは決められない

実家の電源タップに空き口があっても、そこへ家電をもう一つつないでよいとは限りません。見るのは差込口の数より、タップ本体の定格表示と、つないでいる家電の消費電力です。国民生活センターは、定格を超える使用に加え、コードの踏みつけやプラグ周辺のほこりにも注意を呼びかけています。

離れて暮らす親の家なら、次に訪ねたとき、暖房器具の周辺や家具の後ろにある延長コードまで見ておきたいところです。急いで配線を組み替える前に、何が接続されているかを一緒に確かめます。

空き口より、タップ全体の定格を見る

「合計○Wまで」などの表示は、タップにつないだ家電を合わせて考えるためのものです。差込口が複数あっても、それぞれに表示の上限まで使えるという意味ではありません。まず本体の定格を読み、次に各家電の表示や取扱説明書で消費電力を確認します。

表示が見えない、家電の型番が分からない。そんなときに「たぶん大丈夫」で使い続けないでください。説明書を探すか、メーカー・販売店に機種を伝えて確かめるのが先です。

ただし、合計が定格以下なら、どの家電でも接続できるわけではありません。国民生活センターは、炊飯器など消費電力の大きな製品の中には延長コードの使用を禁止するものがあると案内しています。接続する家電の取扱説明書に「壁のコンセントへ直接」といった指定があれば、その指定に従います。電気ストーブなどをつなぐ前も、同じ順序です。

コードが通る場所と、プラグの周りを歩いて見る

NITEの注意喚起には、コードを繰り返し踏みつけて損傷し、発火した事例が載っています。高齢者や視覚障がい者がいる家庭では、家族や介護者がタップの設置場所に気をつけるよう呼びかけています。通り道を横切るコード、家具の脚の下に挟まったコード、強くねじれた部分がないか、目でたどってみてください。

プラグが差込口から浮いていないかも確認します。国民生活センターによると、長期間差したままのプラグとコンセントの隙間にほこりや水分が付くと、発火するおそれがあります。掃除をするなら、先に家電の電源を切り、安全にプラグを抜ける状態か確かめ、乾いた状態で取扱説明書に沿って行います。濡れた場所や損傷した器具を無理に触る必要はありません。

見つけた状態家族が取る対応
定格を超える組み合わせ、または家電側が延長コードを禁止その接続を続けず、家電の説明書に従って接続先を見直す
踏みつけ、強いねじれ、被覆の傷み使用を止める。テープを巻いて再使用しない
変色、異臭、焦げたような跡使用を止め、安全にできる範囲で電源を切り、メーカー・販売店へ相談する
プラグ周辺のほこり、差し込みの緩み安全に電源を切ってから説明書に沿って手入れし、緩みや傷みがあれば使用を止める

異臭や変色を見つけたときは、熱いかどうか手で触って確かめなくてかまいません。発煙・火花がある場合はその場を離れ、消防へ通報する状況です。配線や差込口の修理を家庭で試さず、壁側のコンセントに異常が疑われるときは電気工事の専門業者に相談します。

「まだ使える年数」は外観だけでは決められない

延長コードやタップにも寿命がある、と国民生活センターは伝えています。ただし、全製品を同じ年数で交換する基準を示しているわけではありません。購入時期が分からない品も、変色、異臭、コードやプラグの傷みを見て、古くなったら交換を考えます。

親が日常的に使う部屋なら、家具を戻す前にコードの通り道を一緒に確認すると、次も踏みつけずに使える場所を選べます。訪問時の最初の一歩は、タップにつながる家電の名前を書き出し、本体の定格表示を読むことです。

参考:国民生活センター『配線器具 その使い方、間違っていませんか?正しく使って安全に』(2026年10月24日確認)、製品評価技術基盤機構(NITE)『テーブルタップなどの配線器具をチェックしましょう』(2026年10月24日確認)。

アースサポート株式会社の相談窓口

介護施設・老人ホームについてご相談ください

親御さんの暮らしや施設選びについて、現在の状況とご希望を伺いながら選択肢を整理します。