この記事の目次
  1. 最初に緊急性と相談の種類を分ける
  2. 高齢者虐待の疑いは通常苦情と分ける
  3. 通常の苦情を相談する順番
    1. 1. 事業所の管理者・苦情受付担当者
    2. 2. ケアマネジャー
    3. 3. 久留米市
    4. 4. 福岡県国民健康保険団体連合会
  4. 国保連の苦情処理で扱わない主な事項
  5. 医療安全の相談は保健所等へ
  6. 「事実・推測・希望」を分けて記録する
  7. 相談前の実行チェックリスト
  8. 相談前に準備する情報
  9. よくある質問
    1. 必ず事業所へ先に苦情を言う必要がありますか
    2. 匿名で国保連へ正式に申立てできますか
    3. 国保連は返金や謝罪を命じてくれますか
    4. 相談したことは必ず秘密になり、不利益も防げますか
    5. 不満があればすぐ事業所を変更できますか
  10. まとめ
  11. 苦情内容に合う窓口へ相談する
  12. 相談・申立て前に確認すること

久留米で介護サービスに不満があるときは、日時、実際に見聞きした言動、契約書や記録を整理し、通常は事業所の管理者・苦情受付担当者とケアマネジャーへ相談します。

そこで整理できなければ久留米市、さらに介護保険サービスの苦情処理を行う福岡県国民健康保険団体連合会へ相談する方法があります。ただし、この順番は義務ではありません。事業所へ直接伝えることが難しい、安全上の懸念があるなどの事情に応じ、最初から市や他の適切な窓口へ相談できます。

生命・身体に差し迫った危険がある場合は119番、救急車を呼ぶべきか迷う急な病気・けがは#7119、事件・事故など警察官にすぐ来てほしい場合は110番です。高齢者虐待が疑われる場合、医療機関での医療安全上の相談は、通常のサービス苦情と分けて窓口を選びます。

最初に緊急性と相談の種類を分ける

苦情の内容を全て同じ窓口へ送ると、必要な対応が遅れることがあります。まず次の表で分けてください。

状況主な相談先注意点
生命・身体に差し迫った危険119番通常の苦情受付より救命を優先する
急な病気・けがで救急要請を迷う#7119福岡県の救急医療電話相談。緊急時は119番
事件・事故など警察官にすぐ来てほしい110番介護サービスの契約相談とは分ける
高齢者虐待が疑われる久留米市・地域包括支援センター確証がなくても疑いの段階で相談できる
医療機関の医療安全に関する相談久留米市保健所の医療安全相談窓口等医学的判断や損害賠償の決定をする窓口ではない
通常の説明不足、対応、ケア内容への不満事業所、ケアマネジャー、市、国保連事実と希望を整理して相談する

福岡県は、急な病気やけがで救急車の利用や受診先を迷う場合の#7119を案内しています。福岡県救急医療電話相談で最新情報を確認してください。事件・事故等で緊急の対応が必要な場合は、福岡県警察の相談・通報の案内に従います。

高齢者虐待の疑いは通常苦情と分ける

身体的虐待、介護や世話の放棄・放任、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待が疑われる場合は、証拠が完全にそろうまで待たず、久留米市や地域包括支援センターへ相談・通報します。久留米市は「虐待かもしれない」と思った段階での相談を案内しています。久留米市の高齢者虐待防止ページで窓口と対応を確認してください。

ただし、家族が独自に相手を問い詰めたり、危険な場所へ戻ったりすると、安全を損なうことがあります。差し迫った危険があれば119番または110番を優先し、相談先の指示を受けてください。

通常の苦情を相談する順番

通常の介護サービスへの不満では、状況を最も把握している窓口から相談すると、事実確認と調整が進みやすいことがあります。次の順番はあくまで一例であり、前の窓口を必ず経由する必要はありません。

1. 事業所の管理者・苦情受付担当者

契約時の重要事項説明書には、事業所内の苦情受付担当者や外部相談窓口が記載されています。「担当職員と話したが変わらない」場合は、管理者や苦情受付担当者に、希望する回答期限と確認事項を伝えます。手元の書面を確認する際は「介護サービスの重要事項説明書で確認すること」も参考にしてください。

伝える内容は、「対応が悪い」だけではなく、いつ、どこで、誰が、何を言った・行ったか、契約書やケアプランとどこが違うと考えるかです。事業所には事実確認、説明、記録の開示可否、再発防止策などを質問できますが、希望どおりの回答や結果が必ず得られるわけではありません。

2. ケアマネジャー

ケアマネジャーは、利用者からの相談や苦情を受け、必要に応じて事業所、市、国保連等につなぎ、ケアプランやサービス調整を行う役割があります。厚生労働省の指定居宅介護支援等の基準に関する資料にも、苦情への迅速・適切な対応や国保連の調査への協力が示されています。

ただし、ケアマネジャーは裁判所のように過失や損害賠償を決める立場ではありません。サービス変更を希望するときは、何を変えたいのか、本人の生活へどのような影響が出るのかを伝えます。

3. 久留米市

事業所の説明で整理できない、介護保険制度上の取扱いを確認したい、事業所へ直接伝えにくい場合は、久留米市の介護保険担当窓口へ相談できます。

久留米市の介護保険パンフレットも、サービスへの疑問や不満について、市、地域包括支援センター、ケアマネジャー等への相談を案内しています。久留米市介護保険パンフレットを確認してください。

市への相談が、必ず事業所への処分、返金、謝罪につながるわけではありません。何を相談対象として扱えるか、次にどの機関へつなぐかを確認します。

4. 福岡県国民健康保険団体連合会

福岡県国民健康保険団体連合会(国保連)は、指定介護サービス等の質に関する苦情を受け、必要に応じて事業者への調査、指導・助言を行います。

まず電話等で相談した後、正式な苦情申立てへ進む場合は、原則として利用者本人または代理人が書面を提出します。正式申立ては匿名では行えません。福岡県国保連の介護サービス苦情処理業務の資料で対象と手続きを確認できます。

国保連への申立てをしても、希望どおりの結論や事業所変更になるとは限りません。匿名相談の可否、秘密保持、事業所への伝達範囲、手続きの流れは、相談前に窓口へ確認してください。

国保連の苦情処理で扱わない主な事項

国保連の資料では、次のような事項は原則として苦情処理の対象外とされています。

  • 市町村の行政処分に対する不服
  • 裁判中または裁判予定の事項
  • 損害賠償、過失責任の確定、謝罪の要求
  • 契約の法的有効性に関する判断
  • 医療行為についての医学的な判断
  • 他の苦情処理機関で調査中または処理済みの事項
  • 原則として、苦情申立てにかかる事実を知った時から1年を超えている事項

対象外であっても、どこへ相談すべきかを尋ねることはできます。法的責任や契約の有効性は法律相談、医療上の判断は医療機関や医療安全相談など、目的に合う窓口を確認します。

医療安全の相談は保健所等へ

病院・診療所など医療機関での説明、対応、医療安全に関する相談は、介護サービスの苦情と窓口が異なることがあります。久留米市保健所は医療安全相談窓口を案内しています。久留米市保健所の案内から最新の受付内容を確認してください。

医療安全相談窓口は、診断の適否、医療過誤、損害賠償、法的責任を判定する機関ではありません。相談したい内容が、説明不足なのか、治療内容への医学的疑問なのか、法的責任の追及なのかを分けて伝えましょう。

「事実・推測・希望」を分けて記録する

相談前のメモは、感情を消すためではなく、窓口が確認できる事実を明確にするために作ります。本人や家族が感じた不安も重要ですが、推測と事実を同じ欄に書かないことがポイントです。

区分書く内容記載例の考え方
確認できた事実日時、場所、相手、実際の発言・行動、書面「○月○日○時、連絡帳にこの記載があった」
本人・家族への影響体調、生活、予定、費用、気持ちの変化診断と感想を分け、起きた変化を書く
推測・疑問理由として考えていること、未確認の点「説明と記録が違う理由を確認したい」
希望説明、記録確認、ケア変更、再発防止等相手が回答できる形で一つずつ書く

会話を録音する前に、目的と取扱いを考えます。録音の可否や使い方に法的な判断が必要な場合は、弁護士などの専門家へ相談してください。まずは日付入りのメモ、連絡帳、契約書、重要事項説明書、ケアプラン、請求明細など、既にある資料を保全します。原本へ書き込まず、提出物は控えを残しましょう。

相談前の実行チェックリスト

確認内容
緊急通報、虐待疑い、医療安全、通常苦情を分けた
本人の安全と、今日のサービス継続可否を確認した
日時、場所、相手、実際の発言・行動を記録した
事実、推測、希望を別の欄に書いた
契約書、重要事項説明書、ケアプランを確認した
連絡帳、請求明細、事業所からの説明書面をそろえた
本人が何を望み、何を避けたいか確認した
相談先に求めることを一つずつ書いた
相談日、担当者名、回答内容、次の期限を記録する欄を作った
正式申立て前に対象範囲と情報の取扱いを確認した

相談前に準備する情報

窓口が変わっても同じ内容を説明できるよう、次を一枚にまとめます。

  • 利用者の氏名、要介護度、利用しているサービス
  • 事業所名、担当職種、ケアマネジャー名
  • 問題が起きた日時、場所、頻度
  • 見聞きした発言・行動と、その情報源
  • 本人の体調・生活への影響
  • 契約書、ケアプラン、重要事項説明書の関連箇所
  • 事業所へ相談した日、回答、未解決の点
  • 本人の希望と家族の希望が異なる場合はその両方
  • 希望する対応と、回答を希望する時期
  • 緊急連絡先と、サービス中断時の代替手段

ケアマネジャーの役割を整理するには「久留米でケアマネジャーを探すには」、公的な介護相談窓口を確認するには「久留米で介護の相談はどこにする?」を参考にしてください。

よくある質問

必ず事業所へ先に苦情を言う必要がありますか

いいえ。事業所から相談すると事実確認が進みやすい場合がありますが、必須の順番ではありません。直接伝えにくい事情や安全上の懸念があれば、市や適切な窓口へ相談できます。

匿名で国保連へ正式に申立てできますか

正式な苦情申立ては、原則として利用者本人または代理人が書面を提出し、匿名では行えません。相談段階での情報の取扱いは、窓口へ確認してください。

国保連は返金や謝罪を命じてくれますか

損害賠償、過失責任、謝罪の要求、契約の法的有効性などは、原則として国保連の苦情処理対象ではありません。目的に応じて別の相談先を確認します。

相談したことは必ず秘密になり、不利益も防げますか

相談前に、記録される情報、事業所への伝達範囲、匿名相談と正式申立ての違いを窓口へ確認してください。

不満があればすぐ事業所を変更できますか

変更を検討することはできますが、代替事業所の対応地域・空き、ケアプラン、本人への影響の確認が必要です。安全を確保しながらケアマネジャーと移行方法を相談してください。

まとめ

介護サービスへの不満は、緊急性、虐待疑い、医療安全、通常苦情に分けます。通常は事業所・ケアマネジャー、市、国保連の順が考えやすいものの、必須ではありません。

事実、推測、希望を分け、契約書や記録をそろえると相談の焦点が明確になります。各窓口が決定できることと、法律・医療等の別窓口で確認することを区別しましょう。

苦情内容に合う窓口へ相談する

通常の説明不足や対応への不満はサービス事業所の管理者・苦情受付担当者とケアマネジャーへ、制度上の取扱いや直接伝えにくい事情は久留米市へ相談します。

国保連の対象となる正式な苦情は、福岡県国保連へ申し立てます。虐待の疑い、急な体調悪化、犯罪被害など緊急性がある場合は、通常の苦情手順を待たず、本文で案内した窓口へ連絡してください。

相談・申立て前に確認すること

本記事は2026年7月19日に福岡県、福岡県警察、久留米市、厚生労働省、福岡県国保連等の公開情報を確認しています。窓口、受付方法、対象範囲は変更されることがあるため、相談当日は各公式ページで最新の連絡先と受付条件を確認してください。

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参考ページ

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