福岡・久留米で認知症ケアからアパート管理まで担う介護と不動産の専門家

【久留米市】生活の苦しさはどこに相談する?社会福祉協議会の支援全ガイドと最新アクセス情報

「最近、物価高で生活費がギリギリ。急な出費があって来月の支払いが怖い……」

「親の介護が始まったけれど、何から手をつければいいのか分からない」

「久留米市に支援制度があるらしいけれど、自分が対象になるのか不安」

日々の暮らしの中で、誰にも言えない悩みを抱え込んでいませんか?

「役所に行くほどでもないかも」「たらい回しにされたら嫌だな」と迷って、立ち止まってしまっている方も多いかもしれません。

そんな時、あなたの最も身近な頼れるパートナーとなるのが「久留米市社会福祉協議会(以下、久留米市社協)」です。

この記事では、久留米市社協が提供する「人生を支えるセーフティネット」について徹底解説します。単なる施設案内ではなく、具体的な料金や利用条件、最新の移転情報まで網羅した決定版です。


そもそも「社会福祉協議会(社協)」とは?役所との違い

「社会福祉協議会」という名前を聞くと、少し堅苦しい「お役所」をイメージされるかもしれません。しかし、実際はもっと柔軟で温かい組織です。

社協は、社会福祉法に基づき全国の市区町村に設置されている「民間組織(社会福祉法人)」です。久留米市役所(行政)と密接に連携しながらも、民間ならではのフットワークの軽さを活かし、制度の狭間にある困りごとや、地域住民のボランティア活動を支援しています。

久留米市社協の合言葉は「はーとふる」。

単にお金を貸したり手続きをしたりするだけでなく、「相談者の心に寄り添い、一緒に解決策を考える」ことを最大の使命としています。


1. 【経済・生活支援】「お金がない」「生活が苦しい」時のSOS

失業や病気、あるいは昨今の物価高騰などで生活が苦しい時、最も頼りになるのがこの分野の支援です。一人で悩まず、まずは制度を知ることから始めましょう。

生活福祉資金貸付制度:生活再建のためのセーフティネット

銀行などの金融機関からお金を借りることが難しい世帯に対し、国や県と連携して資金を貸し付ける公的な制度です。

  • 対象となる世帯
    • 低所得世帯: 必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯。
    • 障がい者世帯: 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方のいる世帯。
    • 高齢者世帯: 65歳以上の高齢者がいる世帯。
  • この制度の大きなメリット
    1. 低金利または無利子: 一般的なカードローンなどに比べて圧倒的に負担が少ない条件で借り入れが可能です(連帯保証人の有無によって条件が異なる場合があります)。
    2. 相談支援付き: これが最大の特徴です。単にお金を貸すだけではありません。民生委員や社協の専門相談員が継続的に関わり、家計の見直しや生活再建に向けたアドバイス(家計相談)を行います。「お金を借りて終わり」ではなく、「生活を立て直す」ことがゴールです。
  • 資金の種類(例)
    • 緊急小口資金: 休業などで緊急かつ一時的に生計維持が困難な場合の少額貸付(原則10万円以内など)。
    • 総合支援資金: 失業などで生活の立て直しが必要な場合の生活費貸付。

心配ごと相談・ふれあい福祉相談

「借金がある」「家族関係で揉めている」「近隣トラブルに悩んでいる」といった、生活上のあらゆる悩みを受け付けています。

  • 費用: 無料
  • 秘密厳守: 相談内容が外部に漏れることはありません。
  • 場所・日時:
    • 本所(長門石): 平日の午前10時から午後4時まで常設されています。
    • 各支所: 定期的に相談日を設けています。
  • 専門家への連携: 相談内容によっては、適切な専門機関へつなぐコーディネートも行います。弁護士による無料法律相談を利用したい場合は、久留米市役所の広聴・相談課などが窓口となるケースが多いため、まずは社協で「どこに相談すべきか」を交通整理してもらうのも賢い方法です。

2. 【高齢者支援】住み慣れた地域で、孤立せず暮らす

高齢になっても、住み慣れた久留米のまちで自分らしく暮らしたい。そんな願いを支えるプログラムです。

ふれあい・いきいきサロン(通いの場)

「退職して家にこもりがちになった」「近所に知り合いがいなくて寂しい」

そんな高齢者のために、市内300カ所以上で開催されているのが「ふれあい・いきいきサロン」です。

  • どんなことをするの?
    • 地域の公民館や集会所に集まります。
    • 内容はサロンによって様々。健康体操、お茶会、カラオケ、映画鑑賞、季節の行事など。
    • 最近では「認知症予防カフェ」として、認知症の方やその家族が気軽に集える場所も増えています。
  • 参加のメリット
    • ご近所だから安心: 自宅から歩いて行ける場所で開催されていることが多く、気軽に参加できます。
    • 安価な参加費: 多くのサロンは無料、または1回100円程度(お茶菓子代など)の実費のみで参加できます。
    • 見守り効果: 定期的に顔を合わせることで、体調の変化などに気づきあえる「地域の見守り」としての機能も果たしています。

久留米市成年後見センター:権利と財産を守る

認知症や知的障がいなどで判断能力が不十分になると、預貯金の管理や介護サービスの契約、不動産の処分などが難しくなることがあります。悪徳商法の被害に遭うリスクも高まります。

そんな時に利用できるのが「成年後見制度」です。久留米市社協が運営するセンターでは、以下のサポートを行っています。

  • 制度の利用相談: 「親の認知症が進んできた」「将来の財産管理が不安」といった相談に対し、成年後見制度が使えるかどうか、手続きはどうすればいいかをアドバイスします。
  • 申し立て支援: 家庭裁判所への申し立てに必要な書類作成などのサポートを行います。
  • 市民後見人の育成: 親族だけでなく、地域住民が後見人として活動できるような研修・育成も行っています。

3. 【子育て支援】「ワンオペ」にさよなら。地域で育てる仕組み

核家族化が進む中、パパ・ママだけで育児を頑張りすぎる必要はありません。地域の力を借りましょう。

ファミリー・サポート・センターくるめ

「子育ての手助けをしてほしい人(おねがい会員)」と「手助けをしたい人(まかせて会員)」が会員登録し、地域で助け合う有償ボランティア活動です。社協の本所とは窓口が異なりますのでご注意ください。

  • 窓口・連絡先
    • ファミリー・サポート・センターくるめ
    • 電話: 0942-37-8888
    • 住所: 久留米市天神町8番地(リベール内など、要確認)
  • こんな時に使えます
    • 保育園や幼稚園、習い事への送迎が間に合わない時。
    • 保護者の通院や、兄弟の学校行事の時。
    • リフレッシュ利用もOK: 「美容院に行きたい」「たまには一人でゆっくり買い物したい」という理由でも利用可能です。親の笑顔は子どもにとっても大切です。
  • 利用料金(久留米市基準)
    • 月〜土(7:00〜19:00): 1時間あたり 700円
    • 上記以外の時間・日祝日・年末年始: 1時間あたり 900円
    • ※きょうだいで利用する場合、2人目からは半額になる等の規定があります。
    • ※食事代やおやつ代などの実費は別途必要です。
  • 【重要】お得な助成制度
    • ひとり親家庭(所得制限あり)、生活保護世帯、市民税非課税世帯の方は、利用料の半額(例:700円なら350円)を市が助成する制度があります。利用には市役所(こども子育てサポートセンター)での事前登録が必要です。

子ども食堂への支援

社協では、地域の子どもたちに無料または安価で温かい食事を提供する「子ども食堂」の活動を支援しています。

また、家庭で余っている食品を寄付してもらい、必要とする世帯や施設に届ける「フードドライブ(フードバンク活動)」の窓口にもなっています。「食べるものに困っている」という方は、まずは社協の相談窓口へ連絡してみてください。


4. 【ボランティア】「支える側」として地域に参加する

「定年退職して時間ができた」「学生のうちに社会貢献したい」という方は、ボランティアセンターへ相談に行きましょう。

  • マッチング: あなたの興味や特技(傾聴、運転、手芸、学習支援など)や、活動可能な時間に合わせて、市内にある約70のボランティアグループや施設を紹介してくれます。
  • ボランティア活動保険:
    • 活動中の怪我や、他人に怪我をさせてしまった場合の賠償責任を補償する保険です。
    • 掛け金: 年間350円〜500円程度(プランによる)。
    • 安心: 万が一のトラブルに備えて、活動を始める前に加入することを強くお勧めします。社協の窓口で加入手続きができます。
  • 災害ボランティア:
    • 大規模な災害が発生した際、社協は「災害ボランティアセンター」を立ち上げます。
    • 被災地での活動を希望する場合も、まずは自分の住んでいる地域の社協でボランティア保険に加入してから現地に向かうのがルールです(「天災タイプ」の保険への加入が推奨されます)。

【2025年最新保存版】久留米市社協 全5拠点のアクセス完全ガイド

いざ相談に行く際、古い情報のままだと移転前の場所に行ってしまう可能性があります。

特に「田主丸支所」の移転と「三潴支所」の開館日は要注意です。以下に最新情報をまとめました。

① 本所(久留米市総合福祉会館)

久留米市全体の福祉の中枢拠点です。

  • 所在地: 久留米市長門石1丁目1-34
  • 電話: 0942-34-3035
  • 受付: 平日 8:30〜17:15
  • アクセス詳細:
    • バス: JR久留米駅または西鉄久留米駅から、西鉄バス(長門石方面行き、40番など)に乗車。「長門石」バス停で下車し、徒歩約5分。
    • 車: 国道3号線方面から長門石橋を渡ってすぐ。約100台収容可能な無料駐車場があります。

② 田主丸支所【※重要:移転しました】

令和6年7月より、以前の「そよ風ホール」から「田主丸老人福祉センター」へ移転しています。古いナビ設定のままだと間違える可能性があります。

  • 新所在地: 久留米市田主丸町田主丸749-1(田主丸老人福祉センター内)
  • 電話: 0943-73-1526
  • アクセス詳細:
    • 電車: JR久大本線「田主丸駅」から徒歩約15分(約1km)。
    • バス: 西鉄バス(20番・24番など)を利用し、「下田主丸」バス停で下車、徒歩約10分。
    • 車: 久留米ICより約30分。駐車場あり。

③ 北野支所

北野総合支所の中にあるため、行政手続きのついでに立ち寄りやすい拠点です。

  • 所在地: 久留米市北野町中3245-3(北野総合支所 本館内)
  • 電話: 0942-78-7872
  • アクセス詳細:
    • 電車: 西鉄甘木線「北野駅」より徒歩約5分。
    • バス: 西鉄バス「北野」バス停より徒歩約3分。

④ 城島支所

図書館や文化センターも併設されているエリアです。

  • 所在地: 久留米市城島町楢津743-2(城島総合支所内)
  • 電話: 0942-51-5017
  • アクセス詳細:
    • バス: 西鉄バス(15番など)「城島新町」バス停より徒歩約3分。
    • 車: 無料駐車場が利用可能です。

⑤ 三潴支所【※土日も開いてます!】

ここだけ開館スケジュールが異なります。平日仕事で忙しい現役世代の方におすすめの拠点です。

  • 所在地: 久留米市三潴町玉満1790(三潴総合福祉センター「ゆうゆう」内)
  • 電話: 0942-64-4134
  • 開館時間: 火曜〜日曜 9:30〜16:30
  • 休館日: 月曜日、祝日、第3日曜日
  • アクセス詳細:
    • 電車: 西鉄天神大牟田線「三潴駅」より徒歩約5分。特急停車駅(大善寺)からのアクセスも良好です。
    • 車: 駐車場完備。

相談の第一歩:まずは電話一本から

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

久留米市社会福祉協議会は、経済的な困窮から育児、介護まで、人生のあらゆるステージで直面する課題に対して、多様な解決策を持っています。

もし今、あなたが不安を抱えているなら、まずは「お住まいの地域の支所、または本所へ電話」をかけてみてください。

「こんなこと相談していいのかな?」と迷う必要はありません。相談は無料ですし、秘密は守られます。

「生活が苦しい」「誰か助けてほしい」という一言が、あなたを支える大きなネットワークへの入り口になります。

あなたの勇気ある一歩が、より良い明日につながることを心から応援しています。


参考サイト・出典一覧

この記事は、以下の公式サイトおよび公開情報を基に作成しています。詳細な制度内容や最新情報は各リンク先をご確認ください。

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